呉市市民協働センター

あなたと一緒に考えます 市民協働のまちづくり

カテゴリー: ◆自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り (page 2 of 5)

【まちづくり委員会・まちづくり協議会の活動紹介展示/くれ協働センター】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
令和4年度から現在までに取材させていただいた呉市内のまちづくり委員会や協議会の取り組みをまとめた活動紹介展示をくれ協働センターフリースペースで行っています。
各地域の魅力あふれるまちづくりの取り組みを紹介しておりますので、お立ち寄りの際にぜひご覧ください。

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展示:8月31日(木)まで
場所:くれ協働センターフリースペース(呉市役所1階)
主催:呉市市民協働センター
問合せ:くれ協働センター 
TEL:0823-25-5602(月曜休館)
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スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:吉浦まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。

今回は「吉浦まちづくり委員会」を取材。吉浦まちづくり委員会会長の藤岡さんにお話を伺いました。
写真は、吉浦地区健康づくり運動普及推進協議会によるウォーキング大会の様子とメンバーの方々が日頃から手入れをされている吉浦駅前花壇、呉高専の学生が吉浦をテーマに描いた商店街のシャッターアート、吉浦駅にあったカニ祭りに登場するばくろうの絵です。ウォーキングは和やかな雰囲気の中行われており、楽しく5キロを歩きました。吉浦駅前の花壇は季節に合わせた花々が目を楽しませてくれ、地域の方々の心を和ませていました。

◯吉浦地区ってどんなところ?
吉浦は戦前に呉市の流通拠点として発展した、 風光明媚なまちです。国道 31 号や JR 呉線、県道 278 号焼山吉浦線が通り、地区の利便性に役立っています。地区内には海上保安大学校と海上自衛隊貯油所等の国の機関やレジャー施設の狩留賀海浜公園があります。平安時代に藤原為時が吉浦生浜に寄港した際に詠じたとされる和歌を、後世に継承するために歌碑を建立したことを機に、子どもたちの情操豊かな成長と文化の香り高いまちづくりを目指し、地域の小・中 学生を対象に詩歌創作大会を開催しています。

◯吉浦地区の良いところ
吉浦のカニ祭りは、地元を離れ遠方に住んでいても祭りへの参加や見物をするために帰省する方も多いほど愛されている、吉浦が誇る伝統の祭りです。海上保安大学校や海上自衛隊貯油所の皆さんも祭りに参加しており、地域交流の場にもなっています。吉浦まちづくり委員会の藤岡会長は「日頃の交流と祭りの結束力が地域の一体感へと繋がっています。」とお話しされました。地域の各種団体が協力し、年間を通して自治会対抗ソフトボール大会、吉浦町民体育祭や吉浦地区一斉清掃等の様々なまちづくり事業を行っています。

◯吉浦まちづくり委員会の良いところ
各種団体が相互にコミュニケーションを図りながらアットホームな雰囲気でまちづくりに取り組んでいます。商店連盟も委員会の委員として盆踊りや土曜市等を開催し、まちの賑わいを創出しています。吉浦地区健康づくり運動普及推進協議会はウォーキング大会等の健康づくり事業に取り組み、地域住民の心と体の健康増進を図ると共に吉浦駅前の花壇の手入れをし、 季節ごとに様々な花を植えて地域の方々の心を癒しています。

◯吉浦地区の取り組み紹介(※一部紹介)
①吉浦地区防災訓練平成 30 年 7 月豪雨災害により、多大な被害を受けました。緊急時の地域連帯の重要性を再認識し、より安心安全なまちづくりを目指して防災に取り組んでいます。例年 6 月に吉浦小学校で、消火訓練や救命救急等を地元の消防団の協力・指導の下で行い、まちを挙げて防災訓練を行っています。訓練を積み重ね行うことで防災活動の機運を高めていくと共に、地域住民の非常時の行動の習得に繋げています。

②吉浦商店街等活性化事業呉市商店街等にぎわい集客回復応援事業の補助金を活用して行いました。呉工業高等専門学校の学生がまち歩きをして地域の方から話を聞き、吉浦に関したテーマやストーリーに沿ったデザインを商店街のシャッターに描き、シャッターアートを完成させました。さらに、くれえばんに協力を依頼してまちの魅力満載の冊子を作成し、 地域内外にまちを PRしています。 商店街への集客や話題づくり等、 まちの魅力を情報発信しています。

◯まちづくりの課題
地域のまちづくりの担い手の高齢化が進み、次代を担う人材確保・育成が課題で、新型コロナウイルスの影響によりまちが疲弊していると感じています。収束に向かい、行事ができるようになってきたら、様々な賑わいを生み出すことでまちの活性化に繋がっていくと考えています。 また、吉浦中学校とまちづくり委員会とでまちの活性化をテーマに意見交換を行っています。 藤岡さんは「まちづくりに若者の意見を取り入れ、 まちの魅力を発信することで、吉浦を知って来てもらえたら嬉しいです。」とお話しされました。

スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:第四地区まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。

今回は「第四地区まちづくり委員会」を取材。第四地区まちづくり委員会会長の小林さん、副会長の高杉さん、会計の三宅さんにお話を伺いました。

写真は、長迫小学校で行われた「防災教室」の様子です。地域には42名の防災リーダーがいらっしゃいます。各ブースでは防災リーダーが参加者に説明をするなど、活躍の場にもなっていました。地域の方々の積極的に体験する様子が印象的でした。

●第四地区ってどんなところ?
先の戦争で焼失を免れた地域は、古いお宅が多く残っており、昔からの住宅地が特徴的です。灰ヶ峰及び休山の裾野に広がる丘陵地帯に住宅街があり、地域内には小学校 3校、中学校 2 校があります。平原地区は大正時代末期以降、海軍の士官用に開発された住宅地です。鹿田地区は昔ながらの地主が多く、戦災の影響を受けたと考えられる東雲地区や曙地区はまちの毛色が違っている等、それぞれにまちの特色があります。

●第四地区の良いところ
平原神社祭礼の奉納行事を畑祭礼委員会や鹿田迫奉賛会が継承しています。第四地区自治会連合会会長の小林さんは「祭りの準備では、若い世代や他地域の方がしめ縄を飾るのを手伝ってくれる等、コミュニケーションの場にもなっています。」とおっしゃっていました。上畑町では夏休みに竹を取ってきて流しそうめんを楽しむ会を、平原町自治会や町内外の青年達が「平原神社夏祭り」を行う等、若い世代も積極的にまちに関わり、地域のふれあいの場づくりに協力し、盛り上げています。

●第四地区まちづくり委員会の特色
副会長の高杉さんは「形式主義では意見を出しにくく感じられ自由な話し合いがしづらいので、良いと思うものを積極的に取り入れながら工夫して取り組む雰囲気を大切に、話し合いの場を活性化していきたいです。」とおっしゃっていました。また、会計の三宅さんは「まちの課題を見定め解決 していくことで地域がより良くなっていくと思います。」とお話しされました。若い世代を含め多くの人を巻き込んで、自由な発想で楽しくまちづくりに取り組める体制づくりを進めています。

●第四地区まちづくり委員会の行事(※一部紹介)
①防災教室
災害時に適切な自助・共助ができるよう、第四地区まちづくり委員会が主催し、地元の民協や女性会等と連携を図ると共に、消防署や呉市危機管理課等の関係機関と協力して防災教室を開催しています。 開催前にワークショップを行い、課題の意見出しを行ったことで参加意識の高まりを感じたそうです。 防災リーダーが各コーナーの説明を担当して活躍し、地域住民が積極的に訓練に参加する等、地域全体で防災に取り組んでいます。

②敬老会
第四地区では目標の一つである「地域でふれあい楽しいまちづくり」のため、第四地区まちづくり委員会と地区社会福祉協議会を中心に、地元の団体と協力して地元ならではの手作りでアットホームな敬老会を開催しています。毎年本通小学校体育館に77 歳以上のお年寄りを招待し、歌や踊り、演奏等のアトラクションで祝いの席を盛り上げ、99 歳以上は名前を貼り出す等、地域全体でご長寿を祝います。 地域行事を通した世代間交流の場にもなっています。

●まちづくりの課題
それぞれがまちづくりに関わる様々な役職を兼務していることが課題です。人口減少や高齢化率の上昇が進んでおり、地域での支え合いや活性化が必要です。自分と異なる意見を持つ人を排除するのではなく、一緒に検討していくという姿勢を大切にしたいと考えています。同じことを同じようにするのではなく、地域のために本当に必要な事業を選択し、地域全体が一丸となって地域の課題解決へ向けて取り組めるよう土台づくりを行っています。

スタッフ 岩崎

【にじいろくれよん26号:中岡博美さん】

呉市内で市民活動をしている方をご紹介する呉市市民協働センターニュースレター「にじいろくれよん」26号を発行しました。
今回のくれにょん(呉を彩る活動をしている人)は中岡博美さんです。

宮原13丁目自治会の自治会長で、子どもの居場所づくり事業や児童委員、保護司など、特に「子ども」に関わる様々な活動をされており、NPO法人呉サポートセンターの理事もされています。

活動の動機として「“1人じゃない“と伝えたい」と話されていました。
是非、ご一読ください。

にじいろくれよんは、くれ協働センター、ひろ協働センター、呉市市民公益活動団体、くれボラ登録者、 各市民センター、まちづくりセンター、呉市役所、呉市内図書館 などで配布しています。ご希望箇所にお届けすることも可能ですので、お問い合わせください。 

バックナンバーはこちらからも読んでいただけます。
http://kurekyoudou.net/index.php/news/21/

スタッフ 小野

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:宮原地区まちづくり推進委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。今回は「宮原地区まちづくり推進委員会」を取材。宮原地区まちづくり推進委員会の阪井会長、中岡さん、篠﨑さん・藤本さんにお話を伺いました。

写真は、宮原中学校で行われた「みんなで防災を考える集いin宮原2022」の様子です。宮原中学校1・2年生の防災についての発表が行われ、会場には防災に関する体験ブースや展示コーナーがあり、防災に関する知識を身につけながら自分ごととして防災について考えるイベントでした。

●宮原地区ってどんなところ?
宮原地区まちづくり推進委員会の阪井会長は「宮原地区には小学校2校、中学校1校、高校1校があります。自然が豊かで、歴史の見える丘からは旧呉鎮守府庁舎や戦艦大和を建造したドック跡など呉らしい景色が一望でき、とても夕焼けが綺麗です。明治時代に宮原村・荘山田村・和庄町・二川町が合併して呉市が誕生した頃から、宮原は常に呉の歴史の中にあり、戦前は海軍のまち、戦後は造船・製鉄のまちとして発展した呉の中心地でした。歴史の移り変わりを見続け、先人たちの息吹を感じる記念碑や史跡が残る歴史のまちです。」とお話しされました。

●宮原地区の良いところ
人情の深い方が多く、ご近所同士の付き合いを大切にしている温かいまちです。まちづくりサポーターの中岡さんは支援を必要とするお年寄りのサポートや、登下校時の子どもの見守り活動をされています。また、自衛隊の転勤で定住できず繋がりを持てないという悩みを抱えた若いお母さん達が多いため、子育て支援センターの方に出張して来てもらう等、悩みを聞いて孤立しないよう気持ちに寄り添い“この町に住んで良かった”と思ってもらえるよう、多世代の繋がりを大事にされています。

●宮原地区まちづくり推進委員会の特色
温かい人情や、歴史遺産が今なお多く存在するなどの特徴を活かし、各団体とも連携しながら、様々な取り組みを行っています。毎年 6 月に開催しているホタルの里鑑賞会は、呉市内各地から来場される方も多い人気の行事です。秋に行う歴史探訪ウォーキング大会では、地域の皆さんがまちの歴史遺産を再発見し楽しみながら散策しています。地域を挙げてお祝いする赤ちゃん誕生お祝い事業や敬老事業、地域が一丸となる町民運動会など、世代間の交流も盛んです。

●宮原地区まちづくり推進委員会の行事(※一部紹介)
①みんなで防災を考える集いin宮原
いざという時のための防災知識を学び、防災意識を高めることを目的に開催しています。地域に暮らす中学生が非常時に動けるようにとの思いから一緒に防災に取り組んでいます。平成30年7月豪雨災害の際、高齢者の自宅に水を運び、土砂を撤去する等、中学生が活躍しました。自主防災会メンバーを主体に、計画段階から中学生と協力し地域の防災力を高めています。

②ホタルの里
平成22年に呉市の「まち普請事業」、平成24年に第一生命と都市緑化機構の「緑の環境デザイン賞緑化大賞」を受賞し、交付金や助成金で神原公園に隣接して整備等を行い、地域住民や地元の小・中学生の協力を得て、平成25年3月に「宮原ホタルの里」が完成しました。平成26年から「ホタルまつり」を開催し、ホタルの鑑賞会を行っています。ホタルの飼育や放流、清掃活動に小・中学生も参加する等、地域全体で自然環境を守っています。

●まちづくりの課題
商店やスーパーの減少により、ご年配の方が買い物弱者となっています。買い物に苦労されている方を支援するため、宮原1丁目では毎週月曜日12時に生協が移動販売を行っています。また、バス道路沿いは交通の便がよいものの、はずれると急斜面や狭い道が多く外出がしにくい方もいらっしゃいます。宮原地区の名水として知られていた「真梨清水」の維持管理に苦労しながらも、地域の宝である「ホタルの里」を継承していくために各団体が連携して取り組んでいます。

スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:川尻町まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
今回は「川尻町まちづくり委員会」を取材。
川尻市民センター副センター長の宮田さんにお話を聞きました。

写真は川尻町の一大イベントの一つである「かわじり元気まつり」の様子です。会場には様々な催しやアトラクションがあり、たくさんの人で賑わっていました。

●川尻地区ってどんなところ?
北には野呂山、南には瀬戸内海が広がり、安芸灘に浮かぶ島々を望むことができる風光明媚なまちです。野呂山は昭和43年にさざなみスカイラインが整備され、当時はモータリぜーションの到来と言われるほど活気がある観光地でした。現在は昔ほどの賑わいはないものの、国民宿舎・キャンプ場・観光施設もあり、リピーター客や自然を楽しむために来訪される方も多いそうです。伝統技術の面では江戸時代から続く筆作りが盛んであり、川尻筆は国の伝統工芸品に指定されています。

●川尻地区の良いところ
川尻市民センターの副センター長の宮田さんは「川尻町はぎゅっとまとまった集落を形成しているコンパクトシティです。交通安全や防犯関連など、学童の登下校時のパロールを地域の方々がボランティアで行っています。地域の宝である子どもたちの安心安全を守るため、子どもたちの見守り活動を熱心にされている方が多いです。」とおっしゃっていました。川尻町では昔から子どもたちの見守り活動が盛んに行われています。

●川尻町まちづくり委員会の特色
地域の振興を図るような様々な行事や催しを助成することが一つの大きな目的です。川尻町の一大行事である「かわじり元気まつり」は、地域の皆さんがボランティアで準備・企画・実施されています。「みんなが集い みんなで創り みんなが楽しむ」をコンセプトに、行政主導の行事ではなく地域の方々が主体となって参加し、楽しまれている行事です。また、平成25年度に「“かわじり”の新しいマップを作ろう!!プロジェクト」で作成した「いいところいっぱいじゃけぇかわじりMAP」を元にウォーキングを年2回行っています。

●川尻地区の取り組み(※一部紹介)
・かわじり元気まつり
町内外にアピールし、川尻町の魅力をさらに向上させると共に、活性化に繋げるために始まり、例年11月の第3日曜日に開催しています。令和4年度は新型コロナウイルスの影響で3年振り21回目の開催となり、延べ6,000人が来場しました。子どもたちが楽しめるプログラムやアトラクションの他、農産物の品評会を行い、川尻町の農業の振興を図っています。
・かわじりMAPウォーク
いいところいっぱいじゃけぇかわじりMAP」のコースに沿って、地域の見所や知っているようで知られていない場所などを歩きます。地域の歴史・文化に触れると共に、親子での参加も見られ、世代間交流の場にもなっています。町民の健康増進と地域をより知ってもらうことを目的に、年2回開催しています。「合格祈願」や「縁結び」など毎年テーマを決めて行っており、約30〜40人が参加されます。川尻町まちづくり委員会主催、川尻地区自治会連合会、川尻町運動普及推進員会、川尻保健出張所と協働で実施しています。

●まちづくりの課題
川尻町は令和3年4月から過疎地域に指定されました。人口が減少し高齢化も進んでいるため、地域の伝統行事や催しも難しくなってきているそうです。宮田さんは「若い方に参加を呼び掛けるだけでは難しい部分があります。高齢者にはお元気な方が多くいらっしゃるので、まちづくりに取り込んでいきたいです。」とお話しされました。また、令和5年度からは地域おこし協力隊を受け入れます。町民以外の違う目線や若い発想で地域の課題に気づき、川尻らしさを出せるようなまちづくりに取り組んでいきたいと考えています。

スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:広まちづくり推進協議会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
今回は「広まちづくり推進協議会」を取材しに広市民センターに伺いました。写真は11月23日(水・祝)に広市民センターで開催された広地区教育祭の様子です。

●広地区ってどんなところ?
広地区は東広島・呉自動車道や国道375号、JR新広駅と広駅を有する呉市の東部を支える地域です。広地区の人口を世代別に見ると、若者世代が増加傾向にあるなど学生の多いまちです。昔から広地区は「教育第一」を掲げた教育活動の盛んな地域であり、現在も広地区教育祭・文化祭・体育行事など活発に行われています。先人の考えと教育第一の精神を引き継ぎながら、若者の意見を取り入れたまちづくりを目指しており、広地区の小学校5校、中学校4校、高校3校、大学1校との連携を模索しています。

●広地区の良いところ
広市民センターの清原さんにお話を伺ったところ「広は温かい人が多いまち」とおっしゃっていました。広中央中学校の1年生がまちの探検で文化新開公園から広商店街周辺まで広範囲にわたり有名なお店をスタンプラリー形式で巡りました。「広まちはどんなところ?」という質問に対して、子どもたちは「まちの人が親切だった」「まちの人が声を掛けてくれた」「温かいまち」などの感想を書いてくれたそうです。温かい思いのある地域の方々が住むまちと子どもたちが感じてくれたことが嬉しかったそうです。

●広まちづくり推進協議会の特色
若者がチャレンジできる土台づくりを行っています。まちづくりに興味のある若者や地域の人が集い、「地域の人々が楽しんでいる顔が見たい」「広をもっと知ってもらいたい」と主体性を持ってまちづくりに取り組んでいます。色々な人と関わり実践することで自信がつくと考えており、経験を積み重ねることを大切に、将来のまちづくりを担う人材を育成しています。清原さんは「行政側から作ったものを提案するのではなく、一から考えて企画・運営し、失敗を恐れずに思い切りチャレンジして欲しいです。若者のやりたいことをサポートしています。」とおっしゃっていました。

●広地区の取り組み紹介①
・広地区教育祭昭和24年から開催しています。昔から広地区は教育活動の盛んな地域で、現在も「教育第一」の精神を後世に伝える活動を行っています。「学ぶ・創る・楽しむ・夢ひろがる」をスローガンに、文化・行事からスポーツまで自治会、女性会、民児協、老人クラブなど各種団体や地域住民が一体となって取り組み、世代間交流や人と人との繋がりを大切にしている伝統行事です。

●広地区の取り組み紹介②
・ひろまちdesign factory&Replace広地域に在住、在学する若い世代を中心としたまちのプロジェクトを創出する「ひろまちdesign factory」。若者チャレンジできる、魅力ある広を創造することを目的に、令和元年度に発足しました。また、広商店街内の空き店舗を地元の学生や住民有志が改装し、まちづくりの活動拠点や憩いの場となる、ひろまちギャラリーReplace(リプレイス)が令和3年3月に誕生しました。フリーペーパーの発行、イべントカレンダーの制作、ひろまちSmile Mapの作成と内容の充実、イべントの企画・運営など、リプレイスメンバーそれぞれが主体性を持ち、広の魅力を内外に伝えるなど、まちを盛り上げています。

●まちづくりの課題
広地区は歴史ある地域としてその良さを守り、歴史を継承しながら、時代の変化に合わ せて若い世代に引き継いでいくことが課題だそうです。若い力や新しい取り組みがまちを元気にすると考えています。若い世代に発想するチャンスを与えて欲しいとの思いから、若者の意見を取り入れ、まちづくりに携わる人達と一致団結してまちづくりを進めていきたいです。」と清原さんがおっしゃっていました。一人でも多くの人が関わることが、広まちの活性化に繋がると考えています。

スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:くれ中央地区まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
今回は「くれ中央地区まちづくり委員会」を取材。くれ中央地区まちづくり委員会会長の木村さんにお話を聞きました。

●中央地区ってどんなところ?
中央地区は市の中心に位置しており、呉駅や呉市役所などの官庁施設、呉市立中央図書館などの公共施設や総合病院、学校もあり日常生活も便利です。また、JR呉線、呉中央桟橋ターミナル、広島呉道路(クレアライン)などの交通網により、市内や市外にもアクセスしやすい地域です。平地が多く土砂災害の不安も少ないため、呉市内で災害が起きた場合、自らの安心・安全だけではなく、他地区の応援にも行けるよう心掛けています。

●中央地区の良いところ
くれ中央地区まちづくり委員会会長の木村さんは「美観や環境面を保持するため、定期的に一斉清掃として呉駅を中心にパトロール隊をいくつも結成し、ゆめタウンや呉中央桟橋などをパトロールしています。この地区には子どもたちもたくさん住んでいるので、子どもたちにとって安心・安全であり楽しい地域であって欲しいと考えます。大人になってもこの地域に住み続けたいと思ってもらえるようできる限り活動しています。」とお話しされました。

●くれ中央地区まちづくり委員会の特色
中央地区には史跡や神社仏閣、伝統行事がないため、地区の祭りがなく子どもから高齢者まで一体となったイべントがしばらくありませんでした。前会長の中谷さんが子どもたちの思い出として残る夏休みのイベントにしようとまちづくり委員会のメンバーに働きかけ、盛大にくれ中央夏まつりを開催しました。その思いを引き継いで関係各所と協力し合い、知恵を絞ってまちづくりに取り組んでいます。 

●くれ中央地区まちづくり委員会の行事(※一部紹介)
・くれ中央秋まつり
多世代が交流し賑わいの場を創り出すと共に、地域の方の参加意識の向上を目指し、ハロウィンを兼ねた、くれ中央秋まつりを呉市役所西隣の噴水広場で開催しています。ボーイスカウト呉第12団音楽隊の演奏演技がオープニングを飾り、ゲームコーナーや飲食コーナーを設けています。団体と地域との連携、世代間交流、地域の団結にも繋がっているイベントです。

・中央地区まるごとウォーキング大会
まちづくり委員会内の健康づくり部会が中心となって実施しています。地域住民の健康意識を高めると共に、世代間交流の場となっています。ウォーキングコースとなる中央地区は交通量も多いため、まちづくり委員会メンバーが先導しコースを管理するなど、参加者の安全確保に留意し実施しています。高齢者の方も楽しく健康づくりができるように無理のないコースを選定しています。 

●まちづくりの課題
マンションが増え、単位自治会の活動人口やマンション住民と自治会の交流が減っており、自治会への加入者が少ないため人と人との繋がりが希薄になり、若い世代が地域行事に参加する機会が少なくなっています。そのため、くれ中央地区まちづくり委員会では若い世代に地域行事への参加を呼び掛けると共に、世代間で交流を生み出すような創意工夫した行事を企画・立案しています。 

写真は10月に開催されたくれ中央秋まつりの様子です。仮装して参加するとお菓子のプレゼントがあり、仮装を楽しむ子どもたちも見られ、家族連れで賑わっていました。

スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:天応地区まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
今回は「天応地区まちづくり委員会」を取材しに天応市民センターに行きました。
写真はふれあい集会所前にて行われる移動販売の様子と、お茶の間サロンで行ったスポーツ吹き矢の様子です。

●天応地区ってどんなところ?
天応地区は広島市への西の玄関口で国道、2つ(天応駅と呉ポートピア駅)のJR駅、広島呉道路(クレアライン)の出入口、天応港(呉ポートピア)と切串港(江田島)を結ぶフェリー航路など交通網が充実しています。瀬戸内海と4つの山(上山、烏帽子岩山、天応山、天狗城山)に囲まれた自然豊かな地域です。

●天応地区の良いところ
天応市民センターの高田センター長は「互いに助け合う風土があり、地区全体が子どもを大切にしています。心温かい優しい人が多いです。」とお話しされました。移動手段がなく買い物が困難な方の生活を支える「移動販売」に併せて、地域ボランティアと連携し買い物に来た高齢者や子連れの方が気軽に休める「ふれあいカフェ」を開催するなど、地域や世代を超えた交流の場の創出を大切にしています。

●天応まちづくり委員会の特色
天応地区のまちづくりの基本方針は「安全・安心の確保」「笑顔あふれるまち」「魅力(人・もの・こと)の再構築」です。住民のために住民自身が主体となってまちづくりを行い、誰もが心豊かに暮らす地域を目指しています。天応地区で活躍するボランティア団体や地域団体、学校、事業所等と一体となってまちづくりに取り組んでいます。

●天応地区の取り組み紹介①
・天応地区若竹見守り隊
地域の宝ある次世代を担う子どもたちを地域で守ろうとの思いから「天応地区若竹見守り隊」が2014年に発足されました。地区自治連、民生児童委員協、女性会及び青少年補導員連絡協の他、一般の方で構成されます。通学路に立ち、下校中の児童生徒に声掛けをするなど、地域の方々が子どもたちの成長を見守っています。

●天応地区の取り組み紹介②
・お茶の間サロン
音楽、体操、講演会、お笑いなど毎週工夫を凝らした催しをしています。特にボッチャは人気のスポーツで毎月行われています。誰でも無料で参加でき、高齢者に人気の地域の賑わいや交流の場になっています。天応地区社会福祉協議会が主催し民協、女性会、ボラ協が協力してお茶の間サロンを行っています。

●まちづくりの課題
天応地区は平成30年7月豪雨災害からの復興や復旧、地域の担い手不足、生活必需品等販売店の閉鎖、高齢化などの課題を抱えつつも防災、減災に向けた砂防堰堤の整備をはじめ、呉初の義務教育学校の発足やクレアライン4車線化、主要道路の改良など、ハード・ソフトを含め住みよい豊かな天応に向け着実に前を向いて進んでいます。

スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:第5地区まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。今回は「第5地区まちづくり委員会」を取材。
第5地区まちづくり委員会会長の土本さんにお話を聞きました。

●第5地区ってどんなところ?
第5地区は市内中央から灰ヶ峰山腹に至る帯状の地域で、辰川川、惣付川、西惣付川、込山迫川、西谷川、茆地川、草里川なと7つの河川を有しています。映画「この世界の片隅に」の舞台になった旧上長ノ木、畝原、惣付は第5地区内にあります。

●第5地区まちづくり委員会の特色
平成20年まちづくり委員会結成に伴い、防災活動を地域全体で始めたそうです。防災訓練において、女性会による炊き出しや民生委員児童委員による避難所受付など役割分担ができており、協力体制が整っていることが特色で、役割分担ができているのでそれぞれが責任を持って取り組めているそうです。
「防災にしても子育てサロンにしてもそうですが“継続は力なり”で続けていくことが大事です。」と土本さんはおっしゃっていました。

●第5地区の良いところ
第5地区は24自治会に分けられ、世帯数も人口も多い地域だそうです。土本さんがまちづくり委員会のメンバーに「第5地区の魅力ってどこかね?」と話を振ると、土本会長を挙げられ「熱意があり、会長の協力が大きな力になっています。」とおっしゃっていました。

●第5地区の行事(※一部紹介)
 ・荘山田小学校区合同防災・防火訓練7月19日(火)に荘山田小学校の体育館でひろしまマイ・タイムラインの説明や避難所運営をメインに防災訓練が行われました。マイ・タイムラインとは、いざという時に慌てることがないよう、避難に備えた行動を一人ひとりがあらかじめ決めておくものです。
講演をされた第5地区まちづくり委員会会長であり、広島県自主防災アドバイザーでもある土本さんは、「ハザードマップを見るだけでなく、近所の人など色々な人の意見を聞いたり、自分の住んでいる地域の地形を調べたり、水に関連する地名は水害などの被害を受けやすい可能性があることを知っておくなど、実際に経験をしながら作ることが大事です。」とお話をされました。また、幅広い世代に防災訓練に参加して欲しいとの思いから、地域と学校とで連携し防災訓練を終業式後に行う工夫をされています。地域の方々と連携して取り組む「共助」が必要と考え、防災に取り組んでいます。
 
 ・カムカム!ラジオ体操7月24日(日)明立小学校や荘山田小学校のグラウンド、胡町公園や惣付公園など6ヶ所に分散しラジオ体操を行います。グラウンド周りの清掃も合わせて行うそうです。

●まちの課題
土本さんは「このままでいいです。地域の中でこのまま絆づくりや協力体制を築いていきながら+αできればいいです。」とおっしゃっていました。

スタッフ 岩崎

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