呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
今回は「第8地区まちづくり委員会」を取材。第8地区まちづくり委員会の大世渡会長にお話を聞きました。
写真は9月24日(土)に二河川公園及び河川敷において4年ぶりの開催された「第8地区ふれあいまつり」の様子と地区内の神社「鯛乃宮神社」と「出穂金神社」の祭りに登場するヤブです。三津田橋での両神社のヤブの衝突は多くの見物客で賑わいます。

●第8地区ってどんなところ?
二河川を臨み、背後は緑の山々に包まれた地域で二河峡など緑も豊かで静かな住宅地が続いています。二河川には小魚が泳ぎ、トンボが飛び交うなど市の中心部にありながら自然にも恵まれた地域です。また、地域内には呉三津田高校や呉市内で小中一貫校の先駆けとなっている呉中央学園があり、朝夕の通学時には学生で賑わっています。恵まれた自然環境を大切にし、“人と人とがふれあう住みやすいまち”を目指してまちづくりに取り組んでいます。

●第8地区の良いところ
JR呉駅からも徒歩圏内にあり、呉市役所、呉共済病院や済生会呉病院等の総合病院、中通り商店街や駅南のゆめタウン呉等の商業施設も地域外ではありますが、近隣に整っており居住区としての利便性は高く、古くから賑わいのある地域です。地域内には鯛乃宮神社と出穂金神社があり、祭礼準備では10代から80代までの青年団が年齢の垣根を超え、秋祭りを盛り上げています。11月3日に行われる三津田橋上での両神社のヤブの衝突は見物です。

●第8地区まちづくり委員会の特色
毎月前半の土曜日に会長会議が行われ、各自治会の会長8名、社協会長、民児協会長、老人会会長、まちづくり委員会会長と各部門の会長が意見交換や行事の打ち合わせを行っています。また、各会長は運動推進や公衆衛生、補導員、交通安全等会長や委員との兼務者も多く、様々なイベントは参加団体の一番多い「8地区社協」を冠とした行事名とし、より多くの参加者を期待しています。

●第8地区まちづくり委員会の取り組み(※一部紹介)
・ふれあいまつり
ふれあいまつりを9月下旬に、第8地区における地域福祉・地域協働のシンボルに位置付け、地域内外の人々と交流を図る機会とするとともに、イベントを通して地域住民の絆を深めることを目的に開催しています。二河川公園の会場ではかき氷、焼き鳥等の屋台を各自治会で分担して出店し、子供会コーナーでは子供達が楽しめるゲームにするなど工夫を懲らしています。
・とんど祭り
まちづくり委員会と地区社協を中心に、地元青年団、消防団などの協力により、1月中旬に地域内の恒例行事として二河川河川敷にて毎年開催しています。市中心部ではとんどをしている所は少なく、近隣地区からもしめ飾りを燃やしたい人達を受け入れています。とんどの設営は、事前に藁や竹等を調達し、1日かけて組み上げます。当日は笹酒が振る舞われ、無病息災を祈ります。海外からの留学生もお招きし、自分達で書いた書初めを燃やし、日本の伝統文化を体験していただいています。

●まちづくりの課題
近年は、地域内の小売店や三条商店街は閉店した店も多く、閑散とした状況になっています。、また、平坦地が少なく、急傾斜地にも家々が立ち並び、地域内の幹線となる道路整備が必要であり、加えて狭隘な路地が複雑に入り組んでいるため、高齢者世帯が増えている現状では、日常生活や緊急自動車等の通行にも不便を感じています。このような中、防犯・防災・人口減少・住環境整備等、地域が取り組むべき課題は多いですが、安全・安心でゆとりと潤いの感じられる住環境を守り育て、次世代に残せるよう取り組んでいます。

スタッフ 岩崎