呉市市民協働センター

あなたと一緒に考えます 市民協働のまちづくり

カテゴリー: ◆自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り (page 2 of 5)

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:第8地区まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
今回は「第8地区まちづくり委員会」を取材。第8地区まちづくり委員会の大世渡会長にお話を聞きました。
写真は9月24日(土)に二河川公園及び河川敷において4年ぶりの開催された「第8地区ふれあいまつり」の様子と地区内の神社「鯛乃宮神社」と「出穂金神社」の祭りに登場するヤブです。三津田橋での両神社のヤブの衝突は多くの見物客で賑わいます。

●第8地区ってどんなところ?
二河川を臨み、背後は緑の山々に包まれた地域で二河峡など緑も豊かで静かな住宅地が続いています。二河川には小魚が泳ぎ、トンボが飛び交うなど市の中心部にありながら自然にも恵まれた地域です。また、地域内には呉三津田高校や呉市内で小中一貫校の先駆けとなっている呉中央学園があり、朝夕の通学時には学生で賑わっています。恵まれた自然環境を大切にし、“人と人とがふれあう住みやすいまち”を目指してまちづくりに取り組んでいます。

●第8地区の良いところ
JR呉駅からも徒歩圏内にあり、呉市役所、呉共済病院や済生会呉病院等の総合病院、中通り商店街や駅南のゆめタウン呉等の商業施設も地域外ではありますが、近隣に整っており居住区としての利便性は高く、古くから賑わいのある地域です。地域内には鯛乃宮神社と出穂金神社があり、祭礼準備では10代から80代までの青年団が年齢の垣根を超え、秋祭りを盛り上げています。11月3日に行われる三津田橋上での両神社のヤブの衝突は見物です。

●第8地区まちづくり委員会の特色
毎月前半の土曜日に会長会議が行われ、各自治会の会長8名、社協会長、民児協会長、老人会会長、まちづくり委員会会長と各部門の会長が意見交換や行事の打ち合わせを行っています。また、各会長は運動推進や公衆衛生、補導員、交通安全等会長や委員との兼務者も多く、様々なイベントは参加団体の一番多い「8地区社協」を冠とした行事名とし、より多くの参加者を期待しています。

●第8地区まちづくり委員会の取り組み(※一部紹介)
・ふれあいまつり
ふれあいまつりを9月下旬に、第8地区における地域福祉・地域協働のシンボルに位置付け、地域内外の人々と交流を図る機会とするとともに、イベントを通して地域住民の絆を深めることを目的に開催しています。二河川公園の会場ではかき氷、焼き鳥等の屋台を各自治会で分担して出店し、子供会コーナーでは子供達が楽しめるゲームにするなど工夫を懲らしています。
・とんど祭り
まちづくり委員会と地区社協を中心に、地元青年団、消防団などの協力により、1月中旬に地域内の恒例行事として二河川河川敷にて毎年開催しています。市中心部ではとんどをしている所は少なく、近隣地区からもしめ飾りを燃やしたい人達を受け入れています。とんどの設営は、事前に藁や竹等を調達し、1日かけて組み上げます。当日は笹酒が振る舞われ、無病息災を祈ります。海外からの留学生もお招きし、自分達で書いた書初めを燃やし、日本の伝統文化を体験していただいています。

●まちづくりの課題
近年は、地域内の小売店や三条商店街は閉店した店も多く、閑散とした状況になっています。、また、平坦地が少なく、急傾斜地にも家々が立ち並び、地域内の幹線となる道路整備が必要であり、加えて狭隘な路地が複雑に入り組んでいるため、高齢者世帯が増えている現状では、日常生活や緊急自動車等の通行にも不便を感じています。このような中、防犯・防災・人口減少・住環境整備等、地域が取り組むべき課題は多いですが、安全・安心でゆとりと潤いの感じられる住環境を守り育て、次世代に残せるよう取り組んでいます。

スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:郷原町まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。

今回は「郷原町まちづくり委員会」を取材。郷原町まちづくり委員会の山本会長にお話を聞きました。写真は8月12日(土)に郷原まちづくりセンターで行われた郷原町盆踊り・花火大会の様子です。盆踊り大会は4年ぶりの開催だったそうで、子どもからお年寄りまでたくさんの方が来場されていました。

●郷原地区ってどんなところ?

郷原地区は呉市の北東部に位置しており、のどかな田園風景が広がり、緑あふれる山々に囲まれています。国道375号線、県道66号線、林道郷原野呂山線、東広島・呉自動車道を有する交通の要衝であり、四季を通じて様々な自然の風景を楽しめる自然環境に恵まれた地域です。呉新世紀の丘開発構想により工業団地(桑畑・長谷・郷原)、住宅団地(学びの丘・野路の里)、呉大学(現広島文化学園大学)、グリーンヒル郷原が整備されるなど「産・学・住・遊」の調和の取れたまちづくりが進められています。

●郷原地区の良いところ

古くからの住民と他地域から移住してきた住民が交流を深めており、住民同士の仲が良いそうです。郷原町まちづくり推進委員会の山本会長は「地域行事や伝統行事、学校行事など協力し合うことが大切だと常日頃話しています。」とおっしゃっていました。11月3日に執り行われる新堂平神社の例祭は、鬼・奴・笛・太鼓などによる神輿行列で賑わいます。無病息災を祈り、1月に各地区で行われる伝統行事のとんど祭りで37.5mに及ぶとんどを製作したことがあるそうです。郷原町の伝統文化を次世代へと繋いでいます。

●郷原町まちづくり委員会の特色

自治会、民生委員・児童委員、女性会など各種団体が調和を図り、地元の小・中学校とも協力しながら一体感のあるまちづくりを進めています。今後もまちを良くする地域資源を活かし、柔軟な発想で取り組んでいきたいと考えています。山本会長は「何かあればいつでも協力し合える体制を整えています。何をするにも労力が必要なので、ボランティアで全て上手くいくというものではないと思います。できる人ができることをしたら良いと考えています。」とお話しされました。山本会長は郷原町のまちづくりに20年携わっておられます。

●郷原町まちづくり委員会の行事(※一部紹介)

・自然と共存したまちづくり
平成22年からホタルの住む町を守るため、環境保全活動を始めました。郷原中学校の1年生と地元住民・団体・企業が協働し、大谷川の「ホタルの里」づくりを行っています。PRのための看板づくりや清掃活動、さらにはホタルの卵を孵化させ放流するまでを中学生が行っています。また東広島・呉道路の郷原ICの開通に合わせて平成23年にシバザクラの郷づくりを始め、平成25年には「シバザクラの咲き誇る郷づくり」が美しい街づくり大賞に選ばれました。春には花の絨毯が郷原町を彩ります。

・郷原町盆踊り・花火大会
例年8月に地域住民の交流の促進や親睦を深めることを目的に、町を挙げて盆踊り大会を開催しており、花火も見どころの1つです。地元の方が作詞・作曲をした郷原音頭は平成21年度に完成し、地元の方々に親しみ愛されています。女性会のメンバーが中心となって学校へ出向き、児童や生徒に踊りを指導し、文化を継承してます。小・中学校の運動会で全校児童・生徒が競技として踊りを披露します。

●まちづくりの課題

郷原地区では、70才以上を対象としたいきいきサロンを開催しており、高齢者の健康増進と外出の機会を増やすことを目的に、まちづくりセンターでサロンを毎月1回開催しています。山本会長は「地域の対象者にサロンの案内を平等に届けたいです。」とおっしゃっていました。ふれあい・いきいきサロンを各地区に作りたいと考えていますが、個人情報保護法の兼ね合いもあり、なかなか参加の呼び掛けが進まないという葛藤を抱えているそうです。民生委員・児童委員や地区社協と協力し、取りこぼしのないよう参加を呼び掛けていきたいと考えています。

スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:川原石地区まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。

今回は「川原石地区まちづくり委員会」を取材。川原石地区まちづくり委員会の川畑会長にお話を伺いました。

写真は7/23(日)に二川まちづくりセンターで行われた川原石地区夏祭りの様子です。呉市市民公益活動団体のくれしん笑芸会による落語の寄席などがあり、イベントのテーマである“笑って暑さを吹き飛ばそう”の通り、会場は笑いの渦に包まれていました。会場では特殊詐欺の手口を題材にしたコントも披露され、被害防止を呼びかけました。

●川原石地区ってどんなところ

昔、川原石は呉の商港として位置付けられ、中央 卸売市場や問屋街が軒を並べ繁盛していました。川原石地区は公共交通機関の利便性も良く、呉市の中心市街地にもアクセスしやすい地区です。地区のシンボルであり、中国地方で唯一現役で使われている港町小学校の円形校舎は、築60年以上経過しており、今後解体されることになりました。小学校近くの高台にある呉鎮守府・初代参謀長佐藤鎮雄海軍大佐の旧宅は、地域の歴史を知る上で貴重な建造物です。戦前からの建物が残るなど情緒があり、人情と温かみが感じられる町です。

●川原石地区の良いところ

川原石地区まちづくり委員会の川畑会長は「川原石地区は人情味溢れる良い町です。」とお話しされました。地域住民を対象として行った平成21年のまちづくりアンケートでは、川原石の住みやすさとして、交通の便利さや、のんびりとした暮らしやすさ、住民の人柄の良さを挙げる意見が多く聞かれました。そのほかに、建て替えを行う港町小学校の入学式や卒業式を地区内にあるクレイトンベイホテルで行えるよう協力体制を整えるなど、地域ぐるみで子どもたちを支えています。

●川原石地区まちづくり委員会の特色

敬老会では長寿を祝う式典のほか、二川まちづくりセンターで講習を受けている団体や地域の学校や幼稚園などが余興を行います。さらに、三条地区や第8地区と連携・協働し、ウォーキング大会を行っています。その他、ソフトボール大会や体力測定など地域住民が生き生きと暮らせるように様々な場面と機会を通じて健康づくりや世代間交流などの事業を行っています。川原石地区の地域資源を活かし、新たな発想も取り入れながら、各種団体と協力してまちづくりを進めています。

●川原石地区まちづくり委員会の行事(※一部紹介) 

・川原石夏祭り
地域の伝統文化である川原石踊りを継承するために盆踊り大会を継続してきましたが、“笑いでコロナを吹き飛ばして欲しい”との思いから、令和5年度から川原石夏祭りを開催しました。第1弾は市民公益活動団体のくれしん笑芸会の落語などの催しを二川まちづくりセンターで行い、第2弾は百数十年の歴史を持つ大森神楽団による神楽が地区内のクレイトンベイホテルで上演されました。

・川原石地区防災訓練
川原石地区は崖が多いなどの地形の特性から、土砂災害の危険性が伴います。そのため、川原石地区まちづくり委員会と川原石地区防災会連合会が中心となり、毎年11月頃に「防災訓練」を行っています。防災訓練を継続して行うことで、災害時の安心・安全な行動が身につき、地域住民の防災意識の向上に繋がっています。また、地区内の藤三光町店の駐車場を災害時に一次避難場所として使用できることなどを盛り込んだ「まちづくり協定」を(株)藤三と締結するなど、地区内の関係各所と連携し、防災対策の充実を図っています。

●まちづくりの課題

川原石地区では人口減少や高齢化に加え、地形の特性により急傾斜地や狭隘道路が多いため、空き家問題を抱えています。併せて住居が構えられている緩斜面・急傾斜地は、土砂災害警戒区域・特別警戒区域に指定されている箇所も多く、土砂災害に備える活動に取り組んでいます。また、まちづくりに携わる役員が高齢化しており、若い世代のまちづくりへの参加が課題です。川原石地区には、自然や歴史的な文化など多彩な地域資源が息づいており、その個性を魅力的に活かせるようまちづくりに取り組んでいきたいと考えています。

スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:宝島くらはしまちづくり協議会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。今回は「宝島くらはしまちづくり協議会」を取材。宝島くらはしまちづくり協議会の中田会長にお話を伺いました。

写真は7月30日(日)に開催された、地元産にこだわった新鮮な野菜や魚介類、パンなどを販売している朝市の様子と地元の方々や観光・レジャーで訪れる方々に愛される美しい桂浜の様子です。
海水浴客で賑わっており、真っ青な海に松林の緑と砂浜の白さが一層映えていました。

●倉橋地区ってどんなところ
倉橋町は広島県の最南端にあり、かつては造船業や海運業で栄え、航路の寄港地に指定されるなど海上交通の要所でした。桂浜や火山は瀬戸内海国立公園に指定されるなど、海と山の恵みを受ける風光明媚な所です。町内には地下約1,600mから汲み上げる良質な天然温泉の桂浜温泉館があります。また、広島県内初の可動床を導入したウィングくらはしは、幼児から高齢者まで楽しめる温水プールで、一年を通じて多くの利用客が訪れており、地域の賑わいの場、高齢者の健康づくりの拠点にもなっています。

●倉橋地区の良いところ
地域住民を対象としたアンケート調査で桂浜の松林が地域の自慢したいところに選ばれました。松林を守るために年1回松くい虫の駆除を行っており、桂浜は「日本の渚100選」や「白砂青松百選」にも選出されました。農業や水産業が盛んで、倉橋町発祥の石地みかんは平成12年に品種登録され、贈答品としても重宝されています。桃太郎トマト(お宝トマト)は、平成16年に日本農業賞優秀賞を受賞しました。瀬戸内の初夏の味覚、ちりめんの産地でもあります。

●宝島くらはしまちづくり協議会の特色
宝島くらはしまちづくり協議会会長の中田さんは「倉橋町の火山の頂上には大岩があり、360度見渡せる大パノラマの絶景が楽しめます。」とお話しされました。この火山を中心とした倉橋島八十八ヶ所巡りは江戸時代から続く信仰と健 康づくりの道であり、八十八ヶ所に配置された石仏を巡る遊歩道となっています。呉市の補助金で遊歩道散策のための看板を製作し、桂浜温泉館に設置したそうです。倉橋町では、自然環境や歴史、文化など多様な資源を活かしたまちづくりを行っています。

●宝島くらはしまちづくり協議会の行事(※一部紹介)
・くらはしお宝朝市
宝島くらはしまちづくり協議会お宝朝市部会が中心となって企画し、毎月最終日曜日に桂浜温泉館万葉の里駐車場で朝市を開催しています。地産地消を合言葉に、地元産にこだわった新鮮な野菜や果物、魚介類等を販売しています。農業や漁業などの振興と地域経済の発展に寄与しています。地元の産品や地域のアピールに繋がっており、生産者とのコミュニケーションの場にもなっています。

・宝島くらはしフェスティバル
倉橋町の豊かな自然を未来に伝え、地域の活性化と町内外の人々との交流を深めると共に、農業、漁業の特産品の展示販売及びPRを図るために開催しています。町内外から約1万人以上が来場する人気のイベントで、地域の一体感の醸成と活性化に繋がっています。奈良時代に遣唐使船を建造してきた倉橋町は、遣唐使である吉備真備の出身地である真備町と姉妹都市提携を結んでいます。真備町から餅米を取り寄せて餅まきに使用したり、イベントに参加し合ったりと交流を続けています。

●まちづくりの課題
倉橋町には23の自治会があります。人口減少に伴い、小売店舗等がなくなった地域もあります。地域住民の利便性向上のため、移動販売車が買い物の困難な高齢者を支えています。かつて町内には5軒の医療機関がありましたが、今では3軒となっています。この状況を解決するため、医療機関の誘致を検討しています。中田会長は「特に高齢者にとって必要な医療を受けることができないという状況は不安を抱えて生活することに繋がるためです。」とお話しされました。

スタッフ 岩崎

【まちづくり委員会・まちづくり協議会の活動紹介展示/くれ協働センター】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
令和4年度から現在までに取材させていただいた呉市内のまちづくり委員会や協議会の取り組みをまとめた活動紹介展示をくれ協働センターフリースペースで行っています。
各地域の魅力あふれるまちづくりの取り組みを紹介しておりますので、お立ち寄りの際にぜひご覧ください。

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展示:8月31日(木)まで
場所:くれ協働センターフリースペース(呉市役所1階)
主催:呉市市民協働センター
問合せ:くれ協働センター 
TEL:0823-25-5602(月曜休館)
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スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:吉浦まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。

今回は「吉浦まちづくり委員会」を取材。吉浦まちづくり委員会会長の藤岡さんにお話を伺いました。
写真は、吉浦地区健康づくり運動普及推進協議会によるウォーキング大会の様子とメンバーの方々が日頃から手入れをされている吉浦駅前花壇、呉高専の学生が吉浦をテーマに描いた商店街のシャッターアート、吉浦駅にあったカニ祭りに登場するばくろうの絵です。ウォーキングは和やかな雰囲気の中行われており、楽しく5キロを歩きました。吉浦駅前の花壇は季節に合わせた花々が目を楽しませてくれ、地域の方々の心を和ませていました。

◯吉浦地区ってどんなところ?
吉浦は戦前に呉市の流通拠点として発展した、 風光明媚なまちです。国道 31 号や JR 呉線、県道 278 号焼山吉浦線が通り、地区の利便性に役立っています。地区内には海上保安大学校と海上自衛隊貯油所等の国の機関やレジャー施設の狩留賀海浜公園があります。平安時代に藤原為時が吉浦生浜に寄港した際に詠じたとされる和歌を、後世に継承するために歌碑を建立したことを機に、子どもたちの情操豊かな成長と文化の香り高いまちづくりを目指し、地域の小・中 学生を対象に詩歌創作大会を開催しています。

◯吉浦地区の良いところ
吉浦のカニ祭りは、地元を離れ遠方に住んでいても祭りへの参加や見物をするために帰省する方も多いほど愛されている、吉浦が誇る伝統の祭りです。海上保安大学校や海上自衛隊貯油所の皆さんも祭りに参加しており、地域交流の場にもなっています。吉浦まちづくり委員会の藤岡会長は「日頃の交流と祭りの結束力が地域の一体感へと繋がっています。」とお話しされました。地域の各種団体が協力し、年間を通して自治会対抗ソフトボール大会、吉浦町民体育祭や吉浦地区一斉清掃等の様々なまちづくり事業を行っています。

◯吉浦まちづくり委員会の良いところ
各種団体が相互にコミュニケーションを図りながらアットホームな雰囲気でまちづくりに取り組んでいます。商店連盟も委員会の委員として盆踊りや土曜市等を開催し、まちの賑わいを創出しています。吉浦地区健康づくり運動普及推進協議会はウォーキング大会等の健康づくり事業に取り組み、地域住民の心と体の健康増進を図ると共に吉浦駅前の花壇の手入れをし、 季節ごとに様々な花を植えて地域の方々の心を癒しています。

◯吉浦地区の取り組み紹介(※一部紹介)
①吉浦地区防災訓練平成 30 年 7 月豪雨災害により、多大な被害を受けました。緊急時の地域連帯の重要性を再認識し、より安心安全なまちづくりを目指して防災に取り組んでいます。例年 6 月に吉浦小学校で、消火訓練や救命救急等を地元の消防団の協力・指導の下で行い、まちを挙げて防災訓練を行っています。訓練を積み重ね行うことで防災活動の機運を高めていくと共に、地域住民の非常時の行動の習得に繋げています。

②吉浦商店街等活性化事業呉市商店街等にぎわい集客回復応援事業の補助金を活用して行いました。呉工業高等専門学校の学生がまち歩きをして地域の方から話を聞き、吉浦に関したテーマやストーリーに沿ったデザインを商店街のシャッターに描き、シャッターアートを完成させました。さらに、くれえばんに協力を依頼してまちの魅力満載の冊子を作成し、 地域内外にまちを PRしています。 商店街への集客や話題づくり等、 まちの魅力を情報発信しています。

◯まちづくりの課題
地域のまちづくりの担い手の高齢化が進み、次代を担う人材確保・育成が課題で、新型コロナウイルスの影響によりまちが疲弊していると感じています。収束に向かい、行事ができるようになってきたら、様々な賑わいを生み出すことでまちの活性化に繋がっていくと考えています。 また、吉浦中学校とまちづくり委員会とでまちの活性化をテーマに意見交換を行っています。 藤岡さんは「まちづくりに若者の意見を取り入れ、 まちの魅力を発信することで、吉浦を知って来てもらえたら嬉しいです。」とお話しされました。

スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:第四地区まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。

今回は「第四地区まちづくり委員会」を取材。第四地区まちづくり委員会会長の小林さん、副会長の高杉さん、会計の三宅さんにお話を伺いました。

写真は、長迫小学校で行われた「防災教室」の様子です。地域には42名の防災リーダーがいらっしゃいます。各ブースでは防災リーダーが参加者に説明をするなど、活躍の場にもなっていました。地域の方々の積極的に体験する様子が印象的でした。

●第四地区ってどんなところ?
先の戦争で焼失を免れた地域は、古いお宅が多く残っており、昔からの住宅地が特徴的です。灰ヶ峰及び休山の裾野に広がる丘陵地帯に住宅街があり、地域内には小学校 3校、中学校 2 校があります。平原地区は大正時代末期以降、海軍の士官用に開発された住宅地です。鹿田地区は昔ながらの地主が多く、戦災の影響を受けたと考えられる東雲地区や曙地区はまちの毛色が違っている等、それぞれにまちの特色があります。

●第四地区の良いところ
平原神社祭礼の奉納行事を畑祭礼委員会や鹿田迫奉賛会が継承しています。第四地区自治会連合会会長の小林さんは「祭りの準備では、若い世代や他地域の方がしめ縄を飾るのを手伝ってくれる等、コミュニケーションの場にもなっています。」とおっしゃっていました。上畑町では夏休みに竹を取ってきて流しそうめんを楽しむ会を、平原町自治会や町内外の青年達が「平原神社夏祭り」を行う等、若い世代も積極的にまちに関わり、地域のふれあいの場づくりに協力し、盛り上げています。

●第四地区まちづくり委員会の特色
副会長の高杉さんは「形式主義では意見を出しにくく感じられ自由な話し合いがしづらいので、良いと思うものを積極的に取り入れながら工夫して取り組む雰囲気を大切に、話し合いの場を活性化していきたいです。」とおっしゃっていました。また、会計の三宅さんは「まちの課題を見定め解決 していくことで地域がより良くなっていくと思います。」とお話しされました。若い世代を含め多くの人を巻き込んで、自由な発想で楽しくまちづくりに取り組める体制づくりを進めています。

●第四地区まちづくり委員会の行事(※一部紹介)
①防災教室
災害時に適切な自助・共助ができるよう、第四地区まちづくり委員会が主催し、地元の民協や女性会等と連携を図ると共に、消防署や呉市危機管理課等の関係機関と協力して防災教室を開催しています。 開催前にワークショップを行い、課題の意見出しを行ったことで参加意識の高まりを感じたそうです。 防災リーダーが各コーナーの説明を担当して活躍し、地域住民が積極的に訓練に参加する等、地域全体で防災に取り組んでいます。

②敬老会
第四地区では目標の一つである「地域でふれあい楽しいまちづくり」のため、第四地区まちづくり委員会と地区社会福祉協議会を中心に、地元の団体と協力して地元ならではの手作りでアットホームな敬老会を開催しています。毎年本通小学校体育館に77 歳以上のお年寄りを招待し、歌や踊り、演奏等のアトラクションで祝いの席を盛り上げ、99 歳以上は名前を貼り出す等、地域全体でご長寿を祝います。 地域行事を通した世代間交流の場にもなっています。

●まちづくりの課題
それぞれがまちづくりに関わる様々な役職を兼務していることが課題です。人口減少や高齢化率の上昇が進んでおり、地域での支え合いや活性化が必要です。自分と異なる意見を持つ人を排除するのではなく、一緒に検討していくという姿勢を大切にしたいと考えています。同じことを同じようにするのではなく、地域のために本当に必要な事業を選択し、地域全体が一丸となって地域の課題解決へ向けて取り組めるよう土台づくりを行っています。

スタッフ 岩崎

【にじいろくれよん26号:中岡博美さん】

呉市内で市民活動をしている方をご紹介する呉市市民協働センターニュースレター「にじいろくれよん」26号を発行しました。
今回のくれにょん(呉を彩る活動をしている人)は中岡博美さんです。

宮原13丁目自治会の自治会長で、子どもの居場所づくり事業や児童委員、保護司など、特に「子ども」に関わる様々な活動をされており、NPO法人呉サポートセンターの理事もされています。

活動の動機として「“1人じゃない“と伝えたい」と話されていました。
是非、ご一読ください。

にじいろくれよんは、くれ協働センター、ひろ協働センター、呉市市民公益活動団体、くれボラ登録者、 各市民センター、まちづくりセンター、呉市役所、呉市内図書館 などで配布しています。ご希望箇所にお届けすることも可能ですので、お問い合わせください。 

バックナンバーはこちらからも読んでいただけます。
http://kurekyoudou.net/index.php/news/21/

スタッフ 小野

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:宮原地区まちづくり推進委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。今回は「宮原地区まちづくり推進委員会」を取材。宮原地区まちづくり推進委員会の阪井会長、中岡さん、篠﨑さん・藤本さんにお話を伺いました。

写真は、宮原中学校で行われた「みんなで防災を考える集いin宮原2022」の様子です。宮原中学校1・2年生の防災についての発表が行われ、会場には防災に関する体験ブースや展示コーナーがあり、防災に関する知識を身につけながら自分ごととして防災について考えるイベントでした。

●宮原地区ってどんなところ?
宮原地区まちづくり推進委員会の阪井会長は「宮原地区には小学校2校、中学校1校、高校1校があります。自然が豊かで、歴史の見える丘からは旧呉鎮守府庁舎や戦艦大和を建造したドック跡など呉らしい景色が一望でき、とても夕焼けが綺麗です。明治時代に宮原村・荘山田村・和庄町・二川町が合併して呉市が誕生した頃から、宮原は常に呉の歴史の中にあり、戦前は海軍のまち、戦後は造船・製鉄のまちとして発展した呉の中心地でした。歴史の移り変わりを見続け、先人たちの息吹を感じる記念碑や史跡が残る歴史のまちです。」とお話しされました。

●宮原地区の良いところ
人情の深い方が多く、ご近所同士の付き合いを大切にしている温かいまちです。まちづくりサポーターの中岡さんは支援を必要とするお年寄りのサポートや、登下校時の子どもの見守り活動をされています。また、自衛隊の転勤で定住できず繋がりを持てないという悩みを抱えた若いお母さん達が多いため、子育て支援センターの方に出張して来てもらう等、悩みを聞いて孤立しないよう気持ちに寄り添い“この町に住んで良かった”と思ってもらえるよう、多世代の繋がりを大事にされています。

●宮原地区まちづくり推進委員会の特色
温かい人情や、歴史遺産が今なお多く存在するなどの特徴を活かし、各団体とも連携しながら、様々な取り組みを行っています。毎年 6 月に開催しているホタルの里鑑賞会は、呉市内各地から来場される方も多い人気の行事です。秋に行う歴史探訪ウォーキング大会では、地域の皆さんがまちの歴史遺産を再発見し楽しみながら散策しています。地域を挙げてお祝いする赤ちゃん誕生お祝い事業や敬老事業、地域が一丸となる町民運動会など、世代間の交流も盛んです。

●宮原地区まちづくり推進委員会の行事(※一部紹介)
①みんなで防災を考える集いin宮原
いざという時のための防災知識を学び、防災意識を高めることを目的に開催しています。地域に暮らす中学生が非常時に動けるようにとの思いから一緒に防災に取り組んでいます。平成30年7月豪雨災害の際、高齢者の自宅に水を運び、土砂を撤去する等、中学生が活躍しました。自主防災会メンバーを主体に、計画段階から中学生と協力し地域の防災力を高めています。

②ホタルの里
平成22年に呉市の「まち普請事業」、平成24年に第一生命と都市緑化機構の「緑の環境デザイン賞緑化大賞」を受賞し、交付金や助成金で神原公園に隣接して整備等を行い、地域住民や地元の小・中学生の協力を得て、平成25年3月に「宮原ホタルの里」が完成しました。平成26年から「ホタルまつり」を開催し、ホタルの鑑賞会を行っています。ホタルの飼育や放流、清掃活動に小・中学生も参加する等、地域全体で自然環境を守っています。

●まちづくりの課題
商店やスーパーの減少により、ご年配の方が買い物弱者となっています。買い物に苦労されている方を支援するため、宮原1丁目では毎週月曜日12時に生協が移動販売を行っています。また、バス道路沿いは交通の便がよいものの、はずれると急斜面や狭い道が多く外出がしにくい方もいらっしゃいます。宮原地区の名水として知られていた「真梨清水」の維持管理に苦労しながらも、地域の宝である「ホタルの里」を継承していくために各団体が連携して取り組んでいます。

スタッフ 岩崎

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:川尻町まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
今回は「川尻町まちづくり委員会」を取材。
川尻市民センター副センター長の宮田さんにお話を聞きました。

写真は川尻町の一大イベントの一つである「かわじり元気まつり」の様子です。会場には様々な催しやアトラクションがあり、たくさんの人で賑わっていました。

●川尻地区ってどんなところ?
北には野呂山、南には瀬戸内海が広がり、安芸灘に浮かぶ島々を望むことができる風光明媚なまちです。野呂山は昭和43年にさざなみスカイラインが整備され、当時はモータリぜーションの到来と言われるほど活気がある観光地でした。現在は昔ほどの賑わいはないものの、国民宿舎・キャンプ場・観光施設もあり、リピーター客や自然を楽しむために来訪される方も多いそうです。伝統技術の面では江戸時代から続く筆作りが盛んであり、川尻筆は国の伝統工芸品に指定されています。

●川尻地区の良いところ
川尻市民センターの副センター長の宮田さんは「川尻町はぎゅっとまとまった集落を形成しているコンパクトシティです。交通安全や防犯関連など、学童の登下校時のパロールを地域の方々がボランティアで行っています。地域の宝である子どもたちの安心安全を守るため、子どもたちの見守り活動を熱心にされている方が多いです。」とおっしゃっていました。川尻町では昔から子どもたちの見守り活動が盛んに行われています。

●川尻町まちづくり委員会の特色
地域の振興を図るような様々な行事や催しを助成することが一つの大きな目的です。川尻町の一大行事である「かわじり元気まつり」は、地域の皆さんがボランティアで準備・企画・実施されています。「みんなが集い みんなで創り みんなが楽しむ」をコンセプトに、行政主導の行事ではなく地域の方々が主体となって参加し、楽しまれている行事です。また、平成25年度に「“かわじり”の新しいマップを作ろう!!プロジェクト」で作成した「いいところいっぱいじゃけぇかわじりMAP」を元にウォーキングを年2回行っています。

●川尻地区の取り組み(※一部紹介)
・かわじり元気まつり
町内外にアピールし、川尻町の魅力をさらに向上させると共に、活性化に繋げるために始まり、例年11月の第3日曜日に開催しています。令和4年度は新型コロナウイルスの影響で3年振り21回目の開催となり、延べ6,000人が来場しました。子どもたちが楽しめるプログラムやアトラクションの他、農産物の品評会を行い、川尻町の農業の振興を図っています。
・かわじりMAPウォーク
いいところいっぱいじゃけぇかわじりMAP」のコースに沿って、地域の見所や知っているようで知られていない場所などを歩きます。地域の歴史・文化に触れると共に、親子での参加も見られ、世代間交流の場にもなっています。町民の健康増進と地域をより知ってもらうことを目的に、年2回開催しています。「合格祈願」や「縁結び」など毎年テーマを決めて行っており、約30〜40人が参加されます。川尻町まちづくり委員会主催、川尻地区自治会連合会、川尻町運動普及推進員会、川尻保健出張所と協働で実施しています。

●まちづくりの課題
川尻町は令和3年4月から過疎地域に指定されました。人口が減少し高齢化も進んでいるため、地域の伝統行事や催しも難しくなってきているそうです。宮田さんは「若い方に参加を呼び掛けるだけでは難しい部分があります。高齢者にはお元気な方が多くいらっしゃるので、まちづくりに取り込んでいきたいです。」とお話しされました。また、令和5年度からは地域おこし協力隊を受け入れます。町民以外の違う目線や若い発想で地域の課題に気づき、川尻らしさを出せるようなまちづくりに取り組んでいきたいと考えています。

スタッフ 岩崎

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