【にじいろくれよんbookより〜その①】

今月発行した「にじいろくれよんbook」の内容を、こちらでもお伝えしていきます。
地域への関わり方はいろいろです。
様々な呉の彩り方をみつけてくださいね!

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まちに「庭」をつくる人

「広の庭づくりプロジェクト」の会
信谷美智子さん

〜緑と土に 触れられる場所を〜

日曜日、朝9時すぎ。

JR広駅から国道沿いを10分ほど歩くと、アスファルトとビルの景色の合間に、美しく花を咲かせた花壇が現れ、子どもたちのにぎやかな声が聞こえてきます。
白岳中学校に向かって100メートルほど伸びた敷地では、一緒に土ふるいをする中学生と中年男性、赤ちゃんを背負い子どもと花壇づくりをする女性、花に水やりをする女の子、幅広い年代の20名ほどが様々に土と触れ合っています。

「私が何も言わなくても、それぞれ何か始めて、進めてくれるんです。」

そう穏やかに話すのは、広で緑地づくりをする『「広の庭づくりプロジェクト」の会』を3年前に立ち上げ、代表を務めている信谷美智子さんです。
きっかけは、広に住み始めた16年前に感じた〝町に緑がないこと〟への違和感でした。
実家は、安芸高田市の専業農家。自分が昔、親しんだものが、そこにはありませんでした。「緑が足りない」「土に触れたい」そんな思いが強まり、緑地づくりに取り組むことを決めました。
はじめは、たった1人で。
まず土地を探し、数年間手付かずで荒れ地状態だった今の敷地を見つけて持ち主にかけあい、緑地づくりをはじめました。
初期は2、3人でしたが、人は徐々に集まりました。

「人が人を呼んできた感じです。庭づくりには、知恵と技術が必要ですが、不思議とそれを持った人が集まってくれて。人の力ってすごいです」。

たい肥、花壇、看板もメンバーが主体的に作りました。
個々が役割を持つと、やりがいが生まれる。だから、皆に得意分野で役割を持ってもらう。それが活動の軸だそう。
今は広駅前にも花壇ができ、地域の企業の寄付や協力も始まりました。

物腰穏やかな信谷さんですが、「まずは、始めないと」。そう語る目に〝ふと気になったこと〟を実行に移す〝強さ〟が垣間見えました。

(2016年4月取材)

スタッフ 小野