呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
今回は「天応地区まちづくり委員会」を取材しに天応市民センターに行きました。
写真はふれあい集会所前にて行われる移動販売の様子と、お茶の間サロンで行ったスポーツ吹き矢の様子です。

●天応地区ってどんなところ?
天応地区は広島市への西の玄関口で国道、2つ(天応駅と呉ポートピア駅)のJR駅、広島呉道路(クレアライン)の出入口、天応港(呉ポートピア)と切串港(江田島)を結ぶフェリー航路など交通網が充実しています。瀬戸内海と4つの山(上山、烏帽子岩山、天応山、天狗城山)に囲まれた自然豊かな地域です。

●天応地区の良いところ
天応市民センターの高田センター長は「互いに助け合う風土があり、地区全体が子どもを大切にしています。心温かい優しい人が多いです。」とお話しされました。移動手段がなく買い物が困難な方の生活を支える「移動販売」に併せて、地域ボランティアと連携し買い物に来た高齢者や子連れの方が気軽に休める「ふれあいカフェ」を開催するなど、地域や世代を超えた交流の場の創出を大切にしています。

●天応まちづくり委員会の特色
天応地区のまちづくりの基本方針は「安全・安心の確保」「笑顔あふれるまち」「魅力(人・もの・こと)の再構築」です。住民のために住民自身が主体となってまちづくりを行い、誰もが心豊かに暮らす地域を目指しています。天応地区で活躍するボランティア団体や地域団体、学校、事業所等と一体となってまちづくりに取り組んでいます。

●天応地区の取り組み紹介①
・天応地区若竹見守り隊
地域の宝ある次世代を担う子どもたちを地域で守ろうとの思いから「天応地区若竹見守り隊」が2014年に発足されました。地区自治連、民生児童委員協、女性会及び青少年補導員連絡協の他、一般の方で構成されます。通学路に立ち、下校中の児童生徒に声掛けをするなど、地域の方々が子どもたちの成長を見守っています。

●天応地区の取り組み紹介②
・お茶の間サロン
音楽、体操、講演会、お笑いなど毎週工夫を凝らした催しをしています。特にボッチャは人気のスポーツで毎月行われています。誰でも無料で参加でき、高齢者に人気の地域の賑わいや交流の場になっています。天応地区社会福祉協議会が主催し民協、女性会、ボラ協が協力してお茶の間サロンを行っています。

●まちづくりの課題
天応地区は平成30年7月豪雨災害からの復興や復旧、地域の担い手不足、生活必需品等販売店の閉鎖、高齢化などの課題を抱えつつも防災、減災に向けた砂防堰堤の整備をはじめ、呉初の義務教育学校の発足やクレアライン4車線化、主要道路の改良など、ハード・ソフトを含め住みよい豊かな天応に向け着実に前を向いて進んでいます。

スタッフ 岩崎