キッズボランティアは小学生4年生から中学生までの子どもたちに身近なボランティア体験をしてもらい、社会貢献に参加することの意味を知ってもらうことを目的として毎年開催しています。

9月25日(日)にキッズボランティアプロジェクトの第4弾「防災ゲームをしよう」を行いました。公益活動団体やまちづくり団体に貸し出すレンタルツールとして活用しているNPO法人プラス・アーツ監修の防災ゲームを体験しました。

防災ゲームを体験することだけが目的ではなく“自分の考えを話す”ことを意識して取り組みました。「学校でも取り組んでいる防災に関心を持ち知識を増やしたいから」「災害はいつ起こるか分からないし、準備などでいるもの、助けるための道具などを知って色んな人の役に立ちたいと思ったから」との思いから、小・中学生2名と保護者1名が参加されました。

今回2種類の防災ゲームを体験しました。
1つ目の「なまずの学校」は、地震などの災害で発生する様々なトラブルを紙芝居形式で出題し、トラブルを解決するためのアイテムカードを出してもらい得点を競うゲームです。

阪神・淡路大震災や東日本大震災を体験された方々へのヒアリングやアンケートを元にクイズを作られています。
例えば、地震の大きな揺れで倒れてきたタンスの下敷きになった人を助けるためのアイテムに何を選ぶかなどです。
アイテムを選ぶだけでなく、なぜそのアイテム選んだのか、どのように使うかなどを参加者が説明します。

2つ目は「持ち出し品なぁに?クイズ」です。

非常時の持ち出し品12品目をクイズ形式で覚えます。
1分間の間に並べられたものを記憶して、答え合わせをしてそれぞれの使い方や役割、必要な数量などを学びます。

ゲームの後は、自分だったら持ち出し品に何を加えるかを話しました。
保護者の方は東日本大震災で被災された経験があり、被災時に紙皿や紙コップ、スリッパが役に立ったこと、小・中学生からは着替え、トランプや絵本が必要などの声がありました。
絵本が必要だと思った理由は避難した先で読み聞かせをしてあげたいからだそうです。小学生の意見を聞いて自分にはない視点だなと思うと共に、非常時にも思いやりの気持ちを持てるって素敵だなと思いました。
自分事として考えること、自分以外の視点から防災について考える機会にもなりました。

参加者のアンケートでは「学校でも習ったけれど助けるための方法や必要なものが知れ、振り返ったり人の考えも分かった」「身近にあるものが非常時に役に立つことが分かった。早めの準備が大切だと思った」との意見が出ました。
みんなで防災について考えたり、思いを共有することで新たに発見できたことや改めて気づくことも多かったです。

次回は10月9日(日)にキッズボラ第5弾「呉市で暮らす外国人とお話しよう」を開催します。

現在、参加者募集中ですので小・中学生のみなさん、ぜひご参加ください。