先月発行した「にじいろくれよんbook」の内容を、こちらのページでもお伝えしていきます。
地域への関わり方はいろいろです。
様々な呉の彩り方をみつけてくださいね!
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まちの観光資源を発掘する人
ブループロジェクト
河崎 圭一郎さん
〜眠っている観光資源を 掘り起こしていきたい〜
「昔は、呉が嫌だったんよ。他の町がどんどん綺麗になるのに、呉には何もない、と思ってた」
柔らかな語り口でそう語るのは、呉に新しいお土産をつくっていくことを目的に2012年に始まった「ブループロジェクト」で活動を続けている河崎 圭一郎さん。
海上自衛隊の制服やグッズの製造・販売を手がける「制服のフジ」の常務、また雑貨屋「ステッチハウス」の責任者でもあります。
出身は山口県の光市。福岡県の専門学校を卒業後、就職して配属先の呉に移住し、2年後に結婚。奥さんの実家である制服のフジで働き始めます。
その頃はまだ、呉に町としての魅力を感じていませんでした。
「他の町には大型ショッピングセンターがどんどんできて、便利だなーっ、て」
でも、時を重ねて、その考えは変わっていきます。
「いろんな町の商店街を見るのが好きなんじゃけどね。ある時気づいた。他の町がどんどん均一になる中で、呉には不思議と色んなものが残っとる。それは、実は資源で、今からいくらでも活かせるっ、て」
12年前に大和ミュージアムができ、そのショップに、制服のフジも土産物としてグッズを納品することになります。
その当時は土産物はほとんどなく、ショップの棚はガラガラ。商品開発に力を入れることになりました。
その中で海軍や自衛隊、呉の歴史を調べ、改めて、呉の面白さに気づきます。
「歴史は町の中にちゃんと残ってるんよね。大和ミュージアムに来た人に〝大和〟以外の呉のいい所を紹介できる商品や場を作りたかった」
ブループロジェクトの立ち上げに参画し、そこで作った商品のお披露目の場として年に2回、大和ミュージアム前の広場で「レンガパークマーケット」というイベントを開催してきました。
「眠っている観光資源はまだたくさんあると思う。それを掘り起こしたいんよ。呉の魅力は、ちゃんと商品に落とし込んでいける」
穏やかながらも、夢を語る子どものように楽しそうな河崎さん。その魅力で、呉の歴史と今、そして人を繋いでいっているのだと、感じさせられました。
(2017年3月取材)
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【画像】
・制服のフジ 店内には海上自衛隊の制服がずらり
・ステッチハウス 子ども服への名入れから始まった子ども服と雑貨のお店
・呉の観光資源を発掘して伝えるレンガパークマーケット
スタッフ 小野
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