今月発行した「にじいろくれよんbook」の内容を
こちらでもお伝えしていきます。
地域への関わり方はいろいろです。
様々な呉の彩り方をみつけてくださいね!
 
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まちと本と人をつなぐ人
 
黒星 恵美子さん
松見 恵子さん
 
  
呉ブックストリート実行委員会
〜「book street」は 人が出会う場所〜
 
JR阿賀駅から住宅街を10分ほど歩くと、住居の玄関に小さく「甘茶書店」と書かれた白い のれん が。のれんをくぐると、8畳ほどの小さなスペースに、様々な種類の本が可愛く並ベられています。
2016年4月にオープンしたこちらの書店は、松見恵子さんと黒星恵美子さんが姉妹で営んでいます。実家の一部を改装した、2人の活動の事務所兼書店です。
「活動」とは、妹の黒星さんが代表を務める「くれbook street実行委員会」の運営。
2011年から年に1回ほど、呉の中心市街地で「一箱古本市」やトークイベントをしています。
一箱古本市は、参加者がそれぞれダンボール1箱分の古本を持ち寄って売るスタイルの古本市。

 
「楽しいのは、売ることより〝本でコミュニケーションを取る〟ことなんです」と、黒星さん。

始めたきっかけは、黒星さんがテレビ番組で見た、東京の不忍通りの一箱古本市でした。

「本は、普通インドアなもの。でも青空の下なら、本を好きな人が集まるんじゃないか、と」

その古本市の主催者と知り合う機会を得て、呉での開催につなげました。
元々、出版社で編集の仕事をしていた黒星さん。自分が住む場所をもっと知りたいと、編集を黒星さん、イラストやデザインを松見さんが担当し、呉の情報を集めたフリーペーパー「甘茶手帖」も2008年から発行しています。

「呉について知っているようで知らない部分があって。もっと知れたら面白いな、と。book streetも同じ。人が知り合う、出会える場なんです」

古本市は、毎回新しい参加者を加えながら、手法を変えつつ途切れず続いています。

「少しずつ〝面白いな〟と思って動いてきたことが今に繋がっています。地味に少しずつ広がれば」

 
お2人の笑顔に「じわり」と、でも着実にまちを楽しくしていく、1つのお手本を見た気がしました。

(2016年4月取材)

 

くれBookStreet2018

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