呉市市民協働センター

あなたと一緒に考えます 市民協働のまちづくり

日: 2023年8月31日

【地域活動めぐり:安浦町地域おこし協力隊 鈴木淑子さん】

地域おこし協力隊2年目。安浦町出身で、大阪からUターンして地域おこし協力隊になりました。
この日はサップのインストラクターになるための資格取得のために、七浦海水浴場で練習中。鈴木さんはこれまで、アパレルでの販売やスタイリスト、パーソナルカラー診断をしてきたそうです。

安浦に戻ってみて、魅力ある海を活かして観光を盛り上げたいと考え、サップやヨガなどを合わせた観光プログラムを作ろうとしています。観光と同時に、地元の子どもたちや親子にも、もっと海を楽しんでもらえるような体験プログラムを企画して、少しずつ実現しています。

地域おこし協力隊の任期は3年間。その後、独立できるように準備する期間とされています。

安浦で海のアクティビティを活かしたプログラムをつくるために、日々、楽しみながら奮闘されている様子でした。
あと2年でどんな楽しいプログラムができるのか、楽しみです! 

鈴木淑子さんInstagramページ
https://www.instagram.com/yoshikostyling/

(6月取材)
スタッフ小野

【自治会・まちづくり委員会・まちづくり協議会巡り:川原石地区まちづくり委員会】

呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。

今回は「川原石地区まちづくり委員会」を取材。川原石地区まちづくり委員会の川畑会長にお話を伺いました。

写真は7/23(日)に二川まちづくりセンターで行われた川原石地区夏祭りの様子です。呉市市民公益活動団体のくれしん笑芸会による落語の寄席などがあり、イベントのテーマである“笑って暑さを吹き飛ばそう”の通り、会場は笑いの渦に包まれていました。会場では特殊詐欺の手口を題材にしたコントも披露され、被害防止を呼びかけました。

●川原石地区ってどんなところ

昔、川原石は呉の商港として位置付けられ、中央 卸売市場や問屋街が軒を並べ繁盛していました。川原石地区は公共交通機関の利便性も良く、呉市の中心市街地にもアクセスしやすい地区です。地区のシンボルであり、中国地方で唯一現役で使われている港町小学校の円形校舎は、築60年以上経過しており、今後解体されることになりました。小学校近くの高台にある呉鎮守府・初代参謀長佐藤鎮雄海軍大佐の旧宅は、地域の歴史を知る上で貴重な建造物です。戦前からの建物が残るなど情緒があり、人情と温かみが感じられる町です。

●川原石地区の良いところ

川原石地区まちづくり委員会の川畑会長は「川原石地区は人情味溢れる良い町です。」とお話しされました。地域住民を対象として行った平成21年のまちづくりアンケートでは、川原石の住みやすさとして、交通の便利さや、のんびりとした暮らしやすさ、住民の人柄の良さを挙げる意見が多く聞かれました。そのほかに、建て替えを行う港町小学校の入学式や卒業式を地区内にあるクレイトンベイホテルで行えるよう協力体制を整えるなど、地域ぐるみで子どもたちを支えています。

●川原石地区まちづくり委員会の特色

敬老会では長寿を祝う式典のほか、二川まちづくりセンターで講習を受けている団体や地域の学校や幼稚園などが余興を行います。さらに、三条地区や第8地区と連携・協働し、ウォーキング大会を行っています。その他、ソフトボール大会や体力測定など地域住民が生き生きと暮らせるように様々な場面と機会を通じて健康づくりや世代間交流などの事業を行っています。川原石地区の地域資源を活かし、新たな発想も取り入れながら、各種団体と協力してまちづくりを進めています。

●川原石地区まちづくり委員会の行事(※一部紹介) 

・川原石夏祭り
地域の伝統文化である川原石踊りを継承するために盆踊り大会を継続してきましたが、“笑いでコロナを吹き飛ばして欲しい”との思いから、令和5年度から川原石夏祭りを開催しました。第1弾は市民公益活動団体のくれしん笑芸会の落語などの催しを二川まちづくりセンターで行い、第2弾は百数十年の歴史を持つ大森神楽団による神楽が地区内のクレイトンベイホテルで上演されました。

・川原石地区防災訓練
川原石地区は崖が多いなどの地形の特性から、土砂災害の危険性が伴います。そのため、川原石地区まちづくり委員会と川原石地区防災会連合会が中心となり、毎年11月頃に「防災訓練」を行っています。防災訓練を継続して行うことで、災害時の安心・安全な行動が身につき、地域住民の防災意識の向上に繋がっています。また、地区内の藤三光町店の駐車場を災害時に一次避難場所として使用できることなどを盛り込んだ「まちづくり協定」を(株)藤三と締結するなど、地区内の関係各所と連携し、防災対策の充実を図っています。

●まちづくりの課題

川原石地区では人口減少や高齢化に加え、地形の特性により急傾斜地や狭隘道路が多いため、空き家問題を抱えています。併せて住居が構えられている緩斜面・急傾斜地は、土砂災害警戒区域・特別警戒区域に指定されている箇所も多く、土砂災害に備える活動に取り組んでいます。また、まちづくりに携わる役員が高齢化しており、若い世代のまちづくりへの参加が課題です。川原石地区には、自然や歴史的な文化など多彩な地域資源が息づいており、その個性を魅力的に活かせるようまちづくりに取り組んでいきたいと考えています。

スタッフ 岩崎