呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。

今回は「吉浦まちづくり委員会」を取材。吉浦まちづくり委員会会長の藤岡さんにお話を伺いました。
写真は、吉浦地区健康づくり運動普及推進協議会によるウォーキング大会の様子とメンバーの方々が日頃から手入れをされている吉浦駅前花壇、呉高専の学生が吉浦をテーマに描いた商店街のシャッターアート、吉浦駅にあったカニ祭りに登場するばくろうの絵です。ウォーキングは和やかな雰囲気の中行われており、楽しく5キロを歩きました。吉浦駅前の花壇は季節に合わせた花々が目を楽しませてくれ、地域の方々の心を和ませていました。

◯吉浦地区ってどんなところ?
吉浦は戦前に呉市の流通拠点として発展した、 風光明媚なまちです。国道 31 号や JR 呉線、県道 278 号焼山吉浦線が通り、地区の利便性に役立っています。地区内には海上保安大学校と海上自衛隊貯油所等の国の機関やレジャー施設の狩留賀海浜公園があります。平安時代に藤原為時が吉浦生浜に寄港した際に詠じたとされる和歌を、後世に継承するために歌碑を建立したことを機に、子どもたちの情操豊かな成長と文化の香り高いまちづくりを目指し、地域の小・中 学生を対象に詩歌創作大会を開催しています。

◯吉浦地区の良いところ
吉浦のカニ祭りは、地元を離れ遠方に住んでいても祭りへの参加や見物をするために帰省する方も多いほど愛されている、吉浦が誇る伝統の祭りです。海上保安大学校や海上自衛隊貯油所の皆さんも祭りに参加しており、地域交流の場にもなっています。吉浦まちづくり委員会の藤岡会長は「日頃の交流と祭りの結束力が地域の一体感へと繋がっています。」とお話しされました。地域の各種団体が協力し、年間を通して自治会対抗ソフトボール大会、吉浦町民体育祭や吉浦地区一斉清掃等の様々なまちづくり事業を行っています。

◯吉浦まちづくり委員会の良いところ
各種団体が相互にコミュニケーションを図りながらアットホームな雰囲気でまちづくりに取り組んでいます。商店連盟も委員会の委員として盆踊りや土曜市等を開催し、まちの賑わいを創出しています。吉浦地区健康づくり運動普及推進協議会はウォーキング大会等の健康づくり事業に取り組み、地域住民の心と体の健康増進を図ると共に吉浦駅前の花壇の手入れをし、 季節ごとに様々な花を植えて地域の方々の心を癒しています。

◯吉浦地区の取り組み紹介(※一部紹介)
①吉浦地区防災訓練平成 30 年 7 月豪雨災害により、多大な被害を受けました。緊急時の地域連帯の重要性を再認識し、より安心安全なまちづくりを目指して防災に取り組んでいます。例年 6 月に吉浦小学校で、消火訓練や救命救急等を地元の消防団の協力・指導の下で行い、まちを挙げて防災訓練を行っています。訓練を積み重ね行うことで防災活動の機運を高めていくと共に、地域住民の非常時の行動の習得に繋げています。

②吉浦商店街等活性化事業呉市商店街等にぎわい集客回復応援事業の補助金を活用して行いました。呉工業高等専門学校の学生がまち歩きをして地域の方から話を聞き、吉浦に関したテーマやストーリーに沿ったデザインを商店街のシャッターに描き、シャッターアートを完成させました。さらに、くれえばんに協力を依頼してまちの魅力満載の冊子を作成し、 地域内外にまちを PRしています。 商店街への集客や話題づくり等、 まちの魅力を情報発信しています。

◯まちづくりの課題
地域のまちづくりの担い手の高齢化が進み、次代を担う人材確保・育成が課題で、新型コロナウイルスの影響によりまちが疲弊していると感じています。収束に向かい、行事ができるようになってきたら、様々な賑わいを生み出すことでまちの活性化に繋がっていくと考えています。 また、吉浦中学校とまちづくり委員会とでまちの活性化をテーマに意見交換を行っています。 藤岡さんは「まちづくりに若者の意見を取り入れ、 まちの魅力を発信することで、吉浦を知って来てもらえたら嬉しいです。」とお話しされました。

スタッフ 岩崎