今月発行した「にじいろくれよんbook」の内容を、こちらのページでもお伝えしていきます。
地域への関わり方はいろいろです。
様々な呉の彩り方をみつけてくださいね!

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まちの歴史を観光につなげる人

呉観光ボランティアの会 会長
福原 実夫

〜知識は財産 それを伝えていきたい〜

「僕らのふるさとじゃ。あの辺りは」

そう言って、誇らしそうに呉の工場地帯の方を指さす、ハツラツとした、白髪の男性。
呉の観光地各所でボランティアでの案内をしている「呉観光ボランティアの会」の代表の、福原実夫さんです。

呉を〝ふるさと〟と語る福原さん。出身は山口県の下関市です。呉に来たのは19歳の時。製鉄所で働くためでした。

「呉駅に家族が来てね。『頑張れよ』言うて。でも道がわからんし寮の場所もわからん。怖かったよね。19歳で知らん土地で」

そんな呉での生活のスタートでしたが、高度経済成長での呉の産業都市としての繁栄のただ中を過ごし、60歳の定年まで働きました。そして定年後は、知人の誘いで、市外へのツアーを企画する旅行会社で働きます。

「楽しかったよ。企画して人に楽しんでもらうんは」

3年ほどで仕事から離れ、カラオケや書道、日本舞踊など、習いごとを楽しむ生活をしていましたが「自分の持つ知識で社会貢献がしたい」と思い、平成18年、呉観光ボランティアの会に入会しました。

「歴史は学生の頃は苦手じゃったよ。でも定年後に苦手なことをやろうと思うてね。日本の行く末を語るのに、歴史を知らにゃ語れんじゃろう」

歴史を学ぶ中で、呉の戦後への興味が深まります。

「何の気なしに生きて来た場所じゃけど、焼け野原で失業の町じゃったはずの呉が這い上がった。すごいことよ。それは何故か?と」

福原さんの口からは歴代の市長やその細かな政策まで、豊富な知識が溢れ出ます。

「絶えず〝何故?〟を持って歩いとる。今の呉を語るには、昔を知らにゃいけんじゃろう」

その尽きない探究心が今の活動を支えています。


「ボランティアの会員さんが、ほんまに一生懸命勉強してくれとる。それが一番の刺激。会員さんの知識は財産。それを伝えていきたいんよ。活動を継続させて、日常で呉を楽しんでもらえるようにしていきたい」

目標は、観光とまちづくりを一体でやっていくこと。
現在、80歳。その探究心とパワフルさに触れ「負けてはいられない!」と思わされました。

(2016年11月 取材)

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スタッフ 小野

 

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