【にじいろくれよんbookより〜その④】

今月発行した「にじいろくれよんbook」の内容を、
こちらのページでもお伝えしていきます。
地域への関わり方はいろいろです。
様々な呉の彩り方をみつけてくださいね!
 
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子どもたちの居場所をつくる人

  

岩下 啓子
元 二川児童館 館長 

〜子どもたちがほっと一息つける 居場所をつくりたい〜

「あ!顔を虫に刺されとるよ!薬塗らんと。こっちに見せて」
そう言って、小学生の男の子の頰に薬を塗る女性。
「ありがとうございます」
小さな声でお礼をする男の子は、何だか恥ずかしそうで、嬉しそうです。
違う方向からは「先生!外で遊んでいいですか?」と元気な声が。
「ええよー!気をつけてね」
まるでお母さんのような、親戚のような・・・。

優しい笑顔で子どもたちを迎える、二川児童館館長の岩下啓子さん。
館長になったのは7年前ですが、スタッフとしての期間を合わせると、もう20年以上も児童館にいます。

時代の変化とともに、きっと、子どもたちの様子の変わったのでは?と聞くと「昔も今も、子どもがかわいいのは変わらないですよ」と、にっこり。
本当に子どもたちが大好きなことが伝わってきます。

元々、保育士として働いていましたが、2人目の子どもが生まれたのを機に離職。
自由な時間ができ、近所の母親たちが自分のスキルを生かして地域に貢献する活動をしていた「母親くらぶ(現・地域連絡協議会)」に参加していました。
児童館は活動場所として利用していましたが、紹介を受け、スタッフになりました。

児童館の利用者は様々です。

学校終わりの子どもたち。
ふらりと立ち寄る近所の人。
親子づれ。

月に1度は、乳幼児とその母親向けの行事もあります。

「イベントばかりにはしたくなくて。常に〝居場所〟としてそこにあって、安心してほっと一息つける場所でありたいんです。子どもの居場所づくりの一端を担えたら」

その岩下さんの信念が、きっと児童館を包んでいます。

あたたかくて、どこか懐かしさを感じる場所。

最近は、他の地区からも子どもが来るそうです。
こうした場所は、今、少ないのかもしれません。

「『あー楽しかった!』『また来たいな!』って、子どもが自然と言っているのを聞いた時が一番嬉しいです。ここは、そうした場所でなければいけません」

今日も、岩下さんのとびきりの笑顔が子どもたちを迎えます。

(2016年7月取材)

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岩下さんは平成30年3月末に退職されました。
退職の2日前に伺うと「ここを“みんなにとって癒しの場所に”という思いは変わりません」と。
その思いはちゃんと受け継がれることと思います!

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スタッフ 小野