今月発行した「にじいろくれよんbook」の内容を、こちらのページでもお伝えしていきます。
地域への関わり方はいろいろです。
様々な呉の彩り方をみつけてくださいね!
* * * * *
まちの思いと建物を守る人
 
 
広島県建築士会 呉地区支部 副支部長
呉YWCA 業務執行理事
家頭 昌子さん
〜ここには「思い」が いっぱい詰まっている〜
呉、本通りの四ツ道路から亀山神社に向かう道。そこを通ったことがある人なら、きっと見かけたことがあるはず。右手に現れる、変わった形の古い木造の建物ー呉YWCAです。
元は海軍施設で1945年の呉空襲で残った貴重な木造建築物。戦後、進駐軍が入ったのち、呉YWCAが買い上げ長年大事に使ってきました。今年の6月には、地域で大事にされる建物を集めた「なかなか遺産」に認定されています。
その保全活動を進めているのが、建築会社 家頭組で建築士として働きつつ、広島県建築士会 呉支部、また、この11月から呉YWCAの業務執行理事として活動している、家頭昌子さん。
「こんな日が来るとは思ってなかったな」
そう言って笑います。
この場所と深く関わるようになったのは、ここ数年のこと。
「子どもの頃は絵画教室で来たことがあって。いつも年代関係なく、たくさん人がいて温かい場所のイメージだった。久々に来てみたら、いなくて。びっくりしちゃった」
2年ほど前、当時の運営の方に声をかけられ、外部理事として関わり始めます。
そして昨年春。降って湧いた建物の解体の話。建物は老朽化し、会員は高齢化し人も集まらない現状。そんな中で始まった検討会。
「先が無い。売却か解体に」という中ば諦めの意見が占めていた中、徐々に聞こえてきた「ここは心の拠り所」「大事な場所」という、利用者の方々の本音。
「『何もできないから何も言わない』という状況だったんだと思う。でも人の思いってすごく大きい。どんなに良い建物でも、そこに思いがなければただのハコ。でも、ここには〝思い〟がいっぱい詰まってるんだな、って」
 
 
保全の方針が決定。
その後、イベント利用やテナント貸し、「なかなか遺産」への推薦など、建築士会などのこれまで〝外部〟だった人たちを巻き込みながら保全活動を進めています。
 
 
「今の思いを次の世代につなげる場所にしたい…できるかなー」
そう言ってカラリと笑う家頭さん。何だか安心させられてしまうような明るさと豪快さが、周りの人をも突き動かす力なのかもしれません。
(2016年11月取材)
写真
・テナント利用している雑貨店の店主と
・呉工業高等専門学校とのベンチづくり
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スタッフ 小野
 
 
 
 
 
 
 
  岩下 啓子
元 二川児童館 館長
 
岩下 啓子
元 二川児童館 館長  
 
 
 
 
  NPO法人 ファザーリング・ジャパン中国支部 
〜できる人が、できることを〜
 
「もっとちゃんとした格好の方がよかったんじゃないん?」「いや、ええじゃろ」。高校生の息子のツッコミを、笑顔でさらりとかわす父親。何気ないやりとりに良い関係性が滲み出ます。
  
父親の子育てへの役割について啓発活動をしているNPO法人「ファザーリング・ジャパン中国」で活動している是貞聡志さん。
 
きっかけは、自分の子育てへの〝反省〟でした。
  
呉市職員として働く是貞さん。息子の伊吹くんが生まれた頃は、毎日仕事で帰りが遅く、子育ては奥さんに任せきり。しかし、伊吹君が1歳半になった頃「子育て支援課」へ配属に。
そこで、子育て中の多くの母親に触れて初めて、その大変さに気づきました。
 
「手遅れですよね。子どもはもう1歳半。日々大きく変化する大事な時期にいなかった。せっかく父親になったのに親としてやれることをやらないなんて、何てもったいないことをしたんだろう、と」
  
そんな思いの中で支援課を担当した6年間。
育児中の人の交流場「くれくれ・ば」や情報発信する団体「くれパステル」、託児システム「ファミリー・サポート・センター」の立ち上げに尽力します。
 
そして、課を離れ自分に立ち戻った時、全国組織のファザーリング・ジャパンが実施していた「子育てパパ力検定」に出会います。自分を試そうと軽い気持ちで登録したところ、思わぬ流れで広島開催の実行委員に。
その後、支部の立ち上げに関わり、今はイベント運営や講演をしながら、父親としてPTA活動に精力的に参加しています。
 
 
NPO法人 ファザーリング・ジャパン中国支部 
〜できる人が、できることを〜
 
「もっとちゃんとした格好の方がよかったんじゃないん?」「いや、ええじゃろ」。高校生の息子のツッコミを、笑顔でさらりとかわす父親。何気ないやりとりに良い関係性が滲み出ます。
  
父親の子育てへの役割について啓発活動をしているNPO法人「ファザーリング・ジャパン中国」で活動している是貞聡志さん。
 
きっかけは、自分の子育てへの〝反省〟でした。
  
呉市職員として働く是貞さん。息子の伊吹くんが生まれた頃は、毎日仕事で帰りが遅く、子育ては奥さんに任せきり。しかし、伊吹君が1歳半になった頃「子育て支援課」へ配属に。
そこで、子育て中の多くの母親に触れて初めて、その大変さに気づきました。
 
「手遅れですよね。子どもはもう1歳半。日々大きく変化する大事な時期にいなかった。せっかく父親になったのに親としてやれることをやらないなんて、何てもったいないことをしたんだろう、と」
  
そんな思いの中で支援課を担当した6年間。
育児中の人の交流場「くれくれ・ば」や情報発信する団体「くれパステル」、託児システム「ファミリー・サポート・センター」の立ち上げに尽力します。
 
そして、課を離れ自分に立ち戻った時、全国組織のファザーリング・ジャパンが実施していた「子育てパパ力検定」に出会います。自分を試そうと軽い気持ちで登録したところ、思わぬ流れで広島開催の実行委員に。
その後、支部の立ち上げに関わり、今はイベント運営や講演をしながら、父親としてPTA活動に精力的に参加しています。
 
  「できる人が、できることを、ね。楽しいです。妻には『大変な時に何もしなかった人が講演なんておかしい』と言われますけど(笑)」
  
最後に、伊吹くんに聞いてみました。
「お父さんをどう思いますか?」
 
「『すごいな』って。社会人になってあんな風になれたら、と」
 
そんな風に親を語れるって、素敵です。
 
きっと、楽しんで物事に取り組む姿を、普段から近くで見ているからですね。
 
「できる人が、できることを、ね。楽しいです。妻には『大変な時に何もしなかった人が講演なんておかしい』と言われますけど(笑)」
  
最後に、伊吹くんに聞いてみました。
「お父さんをどう思いますか?」
 
「『すごいな』って。社会人になってあんな風になれたら、と」
 
そんな風に親を語れるって、素敵です。
 
きっと、楽しんで物事に取り組む姿を、普段から近くで見ているからですね。  
  
 
 
 


 
 


 
						
					
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