先月発行した「にじいろくれよんbook」の内容を、こちらのページでもお伝えしていきます。
地域への関わり方はいろいろです。
様々な呉の彩り方をみつけてくださいね!
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地域で「新しい生き方」を見せる人
丸本 雅明 (Masaaki Marumoto) さん
安浦町まちづくり協議会/ 呉が創ったアートたち展
〜外にいたからわかる 「中途半端な田舎」の面白さ〜
「この中途半端な田舎が、好きなんですよね」
大きな窓から見える田んぼやあぜ道を眺めながら、穏やかな表情で語る男性。
安浦町で「土の器工房」という陶芸工房を開き、陶芸活動をしている丸本雅明さんです。
呉に関わる作家たちが集まり、呉市内を会場として開催しているアートイベント「呉が創ったアートたち展」のメンバーとして関わったり、その傍ら、安浦町まちづくり協議会の広報担当として、ホームページや情報誌の制作をしています。
今は安浦町の自然の中で土に触れて生活をしている丸本さんですが、16年前までは、広島市内でコンピュータ関連の仕事をしていました。
「きつい仕事でした。休みは無いし、当時はポケベルの時代でしたけど、夜中に鳴って呼び出されて対応に当たるんですね。やりがいもありましたけど、ある時『生活を大事にしたい』とはっきり思ったんです。自分で負える責任の範囲で生きていきたいと」
退職を決め、田舎の風景に惹かれて平成12年に安浦町へ移住しました。
陶芸は、会社員時代に同僚に誘われて教室に通ったのがきっかけで出会いました。
「自分がつくった器でごはんを食べた時、すごくいいなあと思って。だから私が作るのは、普段使いの器。〝陶芸家〟には違和感があって。私は〝器やさん〟なんです。手に触れて使ってもらいたい」
移住から5年後、本格的な工房を立ち上げました。
そして、平成21年、まちづくり協議会のホームページと情報誌「TANTO(たんと)」の制作に関わることになります。
記事のための取材で、改めて気づくことも。
「外にいたからわかることもあったかもしれません。安浦って、田舎だけど町がちゃんとある、面白いところなんですよ。小さいけれど光る店がちょこちょこあって」
前職のウェブの技術は、結果的にまちづくりにも生きています。
「生きる道、何個かあって良いと思いますよ」
そう言って笑う丸本さんに、豊かな生き方を教わったような気がします。
(2017年1月取材)
【写真】
・まちづくり協議会が発行している情報誌「TANTO(タント)」
くれ協働センターでも配布しています、
地域の歴史や、きちんと取材されたお店の情報が盛りだくさん!読み応えがありますよ♪
・呉が創ったアートたち展
呉に関わる画家、作家が主催し呉市内を会場として開催しているアートイベントです。作家の展示だけでなく、体験型の企画があるのが特徴。主に秋に開催。画像は、2016年の野呂山での開催の様子です。
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