呉市市民協働センター

あなたと一緒に考えます 市民協働のまちづくり

カテゴリー: ◆ニュースレター(にじいろくれよん) (page 4 of 4)

【にじいろくれよんbookより〜その③】

今月発行した「にじいろくれよんbook」の内容を、
こちらのページでもお伝えしていきます。
地域への関わり方はいろいろです。
様々な呉の彩り方をみつけてくださいね!
 
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地域ぐるみで子育てする人
 
是貞 聡志さん

  
 
NPO法人 ファザーリング・ジャパン中国支部 
〜できる人が、できることを〜
 
「もっとちゃんとした格好の方がよかったんじゃないん?」「いや、ええじゃろ」。高校生の息子のツッコミを、笑顔でさらりとかわす父親。何気ないやりとりに良い関係性が滲み出ます。
  
父親の子育てへの役割について啓発活動をしているNPO法人「ファザーリング・ジャパン中国」で活動している是貞聡志さん。
 
きっかけは、自分の子育てへの〝反省〟でした。
  
呉市職員として働く是貞さん。息子の伊吹くんが生まれた頃は、毎日仕事で帰りが遅く、子育ては奥さんに任せきり。しかし、伊吹君が1歳半になった頃「子育て支援課」へ配属に。
そこで、子育て中の多くの母親に触れて初めて、その大変さに気づきました。
 
「手遅れですよね。子どもはもう1歳半。日々大きく変化する大事な時期にいなかった。せっかく父親になったのに親としてやれることをやらないなんて、何てもったいないことをしたんだろう、と」
  
そんな思いの中で支援課を担当した6年間。
育児中の人の交流場「くれくれ・ば」や情報発信する団体「くれパステル」、託児システム「ファミリー・サポート・センター」の立ち上げに尽力します。
 
そして、課を離れ自分に立ち戻った時、全国組織のファザーリング・ジャパンが実施していた「子育てパパ力検定」に出会います。自分を試そうと軽い気持ちで登録したところ、思わぬ流れで広島開催の実行委員に。
その後、支部の立ち上げに関わり、今はイベント運営や講演をしながら、父親としてPTA活動に精力的に参加しています。

 
 
「できる人が、できることを、ね。楽しいです。妻には『大変な時に何もしなかった人が講演なんておかしい』と言われますけど(笑)」
  
最後に、伊吹くんに聞いてみました。
「お父さんをどう思いますか?」
 
「『すごいな』って。社会人になってあんな風になれたら、と」
 
そんな風に親を語れるって、素敵です。
 
きっと、楽しんで物事に取り組む姿を、普段から近くで見ているからですね。 

(2016年5月取材)

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その後、是貞さんは2017年4月に10年ぶりに子育て支援課に。
「虐待や貧窮などの一筋縄ではいかない問題に課題が変化した」と感じているそう。

「根本的な問題は大人が子どもにかける時間を減らされていること。大人が一生懸命子どもに関わることを忘れないように、関われる環境づくりをしたい」

とのこと。楽しみです!

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スタッフ 小野

 

NPO法人ファザーリング・ジャパン

【にじいろくれよんbookより〜その②】

今月発行した「にじいろくれよんbook」の内容を
こちらでもお伝えしていきます。
地域への関わり方はいろいろです。
様々な呉の彩り方をみつけてくださいね!
 
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まちと本と人をつなぐ人
 
黒星 恵美子さん
松見 恵子さん
 
  
呉ブックストリート実行委員会
〜「book street」は 人が出会う場所〜
 
JR阿賀駅から住宅街を10分ほど歩くと、住居の玄関に小さく「甘茶書店」と書かれた白い のれん が。のれんをくぐると、8畳ほどの小さなスペースに、様々な種類の本が可愛く並ベられています。
2016年4月にオープンしたこちらの書店は、松見恵子さんと黒星恵美子さんが姉妹で営んでいます。実家の一部を改装した、2人の活動の事務所兼書店です。
「活動」とは、妹の黒星さんが代表を務める「くれbook street実行委員会」の運営。
2011年から年に1回ほど、呉の中心市街地で「一箱古本市」やトークイベントをしています。
一箱古本市は、参加者がそれぞれダンボール1箱分の古本を持ち寄って売るスタイルの古本市。

 
「楽しいのは、売ることより〝本でコミュニケーションを取る〟ことなんです」と、黒星さん。

始めたきっかけは、黒星さんがテレビ番組で見た、東京の不忍通りの一箱古本市でした。

「本は、普通インドアなもの。でも青空の下なら、本を好きな人が集まるんじゃないか、と」

その古本市の主催者と知り合う機会を得て、呉での開催につなげました。
元々、出版社で編集の仕事をしていた黒星さん。自分が住む場所をもっと知りたいと、編集を黒星さん、イラストやデザインを松見さんが担当し、呉の情報を集めたフリーペーパー「甘茶手帖」も2008年から発行しています。

「呉について知っているようで知らない部分があって。もっと知れたら面白いな、と。book streetも同じ。人が知り合う、出会える場なんです」

古本市は、毎回新しい参加者を加えながら、手法を変えつつ途切れず続いています。

「少しずつ〝面白いな〟と思って動いてきたことが今に繋がっています。地味に少しずつ広がれば」

 
お2人の笑顔に「じわり」と、でも着実にまちを楽しくしていく、1つのお手本を見た気がしました。

(2016年4月取材)

 

くれBookStreet2018

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【にじいろくれよんbookより〜その①】

今月発行した「にじいろくれよんbook」の内容を、こちらでもお伝えしていきます。
地域への関わり方はいろいろです。
様々な呉の彩り方をみつけてくださいね!

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まちに「庭」をつくる人

「広の庭づくりプロジェクト」の会
信谷美智子さん

〜緑と土に 触れられる場所を〜

日曜日、朝9時すぎ。

JR広駅から国道沿いを10分ほど歩くと、アスファルトとビルの景色の合間に、美しく花を咲かせた花壇が現れ、子どもたちのにぎやかな声が聞こえてきます。
白岳中学校に向かって100メートルほど伸びた敷地では、一緒に土ふるいをする中学生と中年男性、赤ちゃんを背負い子どもと花壇づくりをする女性、花に水やりをする女の子、幅広い年代の20名ほどが様々に土と触れ合っています。

「私が何も言わなくても、それぞれ何か始めて、進めてくれるんです。」

そう穏やかに話すのは、広で緑地づくりをする『「広の庭づくりプロジェクト」の会』を3年前に立ち上げ、代表を務めている信谷美智子さんです。
きっかけは、広に住み始めた16年前に感じた〝町に緑がないこと〟への違和感でした。
実家は、安芸高田市の専業農家。自分が昔、親しんだものが、そこにはありませんでした。「緑が足りない」「土に触れたい」そんな思いが強まり、緑地づくりに取り組むことを決めました。
はじめは、たった1人で。
まず土地を探し、数年間手付かずで荒れ地状態だった今の敷地を見つけて持ち主にかけあい、緑地づくりをはじめました。
初期は2、3人でしたが、人は徐々に集まりました。

「人が人を呼んできた感じです。庭づくりには、知恵と技術が必要ですが、不思議とそれを持った人が集まってくれて。人の力ってすごいです」。

たい肥、花壇、看板もメンバーが主体的に作りました。
個々が役割を持つと、やりがいが生まれる。だから、皆に得意分野で役割を持ってもらう。それが活動の軸だそう。
今は広駅前にも花壇ができ、地域の企業の寄付や協力も始まりました。

物腰穏やかな信谷さんですが、「まずは、始めないと」。そう語る目に〝ふと気になったこと〟を実行に移す〝強さ〟が垣間見えました。

(2016年4月取材)

スタッフ 小野

【「にじいろくれよんbook」発行しました♪】

不定期で発行している呉市市民協働レター「にじいろくれよん」。
そこでご紹介してきた「くれにょん(呉を彩る活動をする人たち)」を、冊子にまとめました!

センターでご相談を受けていると、漠然と「地域で何かやりたいなあ」と思っている人も多いことに気づきます。

でも、あまり気張らずに、自分が興味のあることや、やりたいことから考えてもらいたい。
呉市内で、主体的に楽しく活動(ボランティアでも仕事としてでも)をしている人たちもたくさん居ることを知ってもらって、ぜひ参考にして欲しい。

そんな思いで「人」に焦点を当ててご紹介しています。

ぜひ、お手に取ってくださいね♪

配布場所は、くれ協働センター(呉市役所1階)、ひろ協働センター(広市民センター4階)、呉市役所(総合受付前)、ほか市内の店舗などにも。

まちづくりセンター、市民センターには5月以降、閲覧用として置いていただく予定です。
公益活動団体、個人ボランティア情報登録制度「くれボラ」登録者の皆さまには5月中に送付します。

部数をご希望の方は、お問い合わせください。
部数に限りがありますが、必要数を送付させていただきます。

【お問い合わせ先】
くれ協働センター TEL 25-5602

***「にじいろくれよんbook」冒頭文***

〜 みんなで、未来の呉を描こう! 〜

地域には、様々な活動をしている人がいます。
どんなきっかけ、思いで活動をしているのでしょうか。
それぞれの思い、それぞれの方法があります。

その色は、たくさんある方が良い。
色とりどりのくれよんで未来を描いたら、きっと楽しい地域ができあがる。

ここでは、それぞれの方法で呉を彩っている方々をご紹介します。
名付けて「くれにょん」。

きっと、あなたにも、あなたの色があるはず。
あなたの色で、呉を彩っていきましょう♪

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スタッフ 小野

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