呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
今回は「第2地区まちづくり委員会」を取材。和庄小学校にて第2地区まちづくり委員会の城会長と2区民生児童委員の戸田会長にお話を伺いました。写真は第2地区の一大イベントの1つ「デジタル花火大会」の様子です。
●第2地区ってどんなところ?
第 2 地区は休山の中腹から麓(ふもと)に位置する自然いっぱいの住宅地域と、呉市の中心部の商業地域で構成されています。第 2 地区まちづくり委員会の城会長は「人と人の横のつながりを大事にしています。地域には、 人間味あふれる人が多く、調和がとれたまとまりのある地域です」と話しておられました。 年間を通じて、「絆」をテーマにしたさまざまな事業を行う中、常に「次世代」を意識しておられ、 地域の子どもたちを見守るとともに、子どもを中心とする事業を積極的に取り組んでおられます。
●第2地区の良いところ
住民相互のつながりを大切にする行事や活動が活発に行われています。地区内を12 の地域に分け、 10 年以上、地域ぐるみで高齢者の見守り活動を続けています。 2 区民生児童委員の戸田会長は「地域には面倒見がいい人ばかり。本当に住みよいまちだと思いますよ」と話します。高齢者や子どもを対象に、独自の振興券を発行し、行事への積極的な参加を促す工夫をしています。イベントの際は、地域の学校や幼稚園にも積極的に声をかけ、参画してもらうなど、地域全体のつながりを大切に考えておられます。
●第2地区まちづくり委員会の特色
まちづくりに参画する人がこれまでの経験の中で培ったノウハウを持ち寄り、まとまって、さまざまな事業を展開しておられます。若い人も積極的に事業へ参画し、年配役員も、それにあまり口出し、手出しすることなく、その働きを後押し、後継者育成を意識したまちづくりが行われています。 若い役員の1人は「先輩方も多いので、確かに気を遣います。でも、失敗しても、それを評価してくれる温かい家庭的な雰囲気が第 2 地区にはあります。だから、若い人も積極的になれるんだと思います」と話していました。
●第2地区まちづくり委員会の取り組み(※一部紹介)
・デジタル花火大会子どもたちが楽しい夏の思い出を経験することで「地元愛」を育み、大人になってからも地域のイベントに参加してほしい。また企画する大人も、あまり負担にならない範囲で、楽しいイベントをとの発想から企画した「デジタル花火大会」。小学校の校舎の壁に「花火」の映像を流し、 かき氷を配布するイベントですが、子どもから高齢者まで、300人近くが参加し、今や夏恒例の一大イベントです。
・秋のふれあいフェスタこれまで地域の一大イベントだった「みずとひ祭り」は、地域の負担を軽減するため、開催時期を夏から秋にシフトし「秋のふれあいフェスタ」として、世代間の交流が図れるイベントとして開催しています。 和庄小学校には、地域の各団体が模擬店を出店して、収益の一部を抽選会の費用に、一部を災害被災地へ寄付するなど、社会貢献活動も行っています。ここでもプログラムに地域の高等学校のダンスクラブやドローンの体験教室など、 地域がひとつになる内容を工夫しています。
●まちづくりの課題
他の地域同様に、人口減少や自治会への加入率の低下、空き家など、多くの課題を抱えています。行政と連携しながら、世代間のつながりを育み、まちづくり人材の発掘と育成、世代交代をテーマに取り 組んでいます。 これまでに築いてきた「絆」を生かし、接続可能 な地域づくりに取り組み、人と人とのふれあいを大切にした多世代協働のまちづくりを推進しています。 地域には急傾斜も多く、過去に集中豪雨による災害も発生したことから、地域住民に対して、防災への備えについて、啓発活動も行っています。
スタッフ 岩崎
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