呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
今回は「第3地区まちづくり委員会」を取材。和庄集会所にてお話を伺いました。写真は第3地区の一大イベントである「冬まつり」と、毎年11月3日に行われる高日神社のお祭りの様子です。

●第3地区ってどんなところ?
第3地区は堺川から東へ中通3・4丁目、本通3・4丁目と休山の中腹にいたる、商業地域と住宅地域で構成される利便性の良い地域です。地区内には6つの公園(寺迫・寺本・登町・寺西・和庄・高日児童)があります。公園をイベントでも活用しており、登町公園では「餅つき大会」を、寺迫公園では「梅まつり」を行うなど、地域交流と賑わいの場を創出しています。また、和庄中学校でカローリング(室内で行うカーリング)、ラジオ体操を行うなど近隣の小・中学校とも地域連携を図っています。

●第3地区の良いところ
高日(たかひ)神社の秋季例祭では、自治会でしめ縄づくりを、祭りを祝う幟立や参道の提灯掛けなどを地域の有志が行っています。高日神社祭礼保存会と高日祭礼奉賛会を中心に、伝統行事を絶やさぬよう祭り文化を次世代に継承する活動も行っています。子ヤブを取り入れて子どもの頃からヤブに親しんでもらうなどして、後継者の育成に力を入れています。

●第3地区まちづくり委員会の特色
登下校時に見守り活動を行い、地域全体で子どもたちの安全を守る環境を整えて地域コミュニティの活性化を図っています。また、一斉清掃を行うことで環境保全活動を進め、地域の方々の交流を深めています。第3地区まちづくり委員会の新野会長は「顔の見える関係づくりに取り組むことは、安心安全なまちづくりの推進に繋がっています。」とお話しされました。さらに、第2・第5地区と合同で敬老会を、中央地域の団体と合同で成人式を開催するなど近隣の地区とも連携しています。

●第3地区まちづくり委員会の取り組み(※一部紹介)
・冬まつり
多世代間の交流を深め、地域の安全性を向上させることを目的に、地域の伝統行事であるとんど焼きに合わせて、合同防災訓練を行っています。児童らが授業の一環でとんどを作成するなど本通小学校と一体となって実施し、地域への親しみや愛着を育んでいます。多世代交流の場と防災訓練を兼ねることで、住民同士の絆づくりと地域の安全性向上に務めています。

・高齢者の憩いの場づくり
まちづくり委員会を主体とする「憩いのサロン」や地区社協を主体とするふれあい・いきいきサロンなど地区内の高齢者を対象として、外出の機会を作り、孤立を防ぐ取り組みを行っています。地域住民を中心に運営しており、高齢者住み慣れた地域で活き活きと過ごせるよう介護予防だけでなく、地域交流や見守りの場になっています。また、高齢者の文化活動を通じて、ふれあいや生きがいづくりを促進するため、地区老連を主体に地域の高齢者が制作した工芸品や書画、写真などの「作品展」を和庄集会所で行っています。

●まちづくりの課題
コロナ禍は人々のライフスタイルに大きな変化をもたらしました。時代の流れと共に働き方や価値観の多様化、また、人口減少や少子高齢化の進行に伴い、自治会未加入者の増加、担い手不足や地域行事への参加者の減少など様々な課題を抱えています。課題解決に取り組むためには従来通りのやり方だけではなく、時代に即した自治会のあり方も検討する必要があると考えます。役員等の担い手確保、自治会活動への参加を促す方法を模索しながら、住みよいまちづくりに取り組んでいます。

スタッフ 岩崎