呉市市民協働センターでは、各地区のまちづくりの取り組みを紹介するため、様々な団体さんの活動に伺っています。
今回は「第四地区まちづくり委員会」を取材。第四地区まちづくり委員会会長の小林さん、副会長の高杉さん、会計の三宅さんにお話を伺いました。
写真は、長迫小学校で行われた「防災教室」の様子です。地域には42名の防災リーダーがいらっしゃいます。各ブースでは防災リーダーが参加者に説明をするなど、活躍の場にもなっていました。地域の方々の積極的に体験する様子が印象的でした。
●第四地区ってどんなところ?
先の戦争で焼失を免れた地域は、古いお宅が多く残っており、昔からの住宅地が特徴的です。灰ヶ峰及び休山の裾野に広がる丘陵地帯に住宅街があり、地域内には小学校 3校、中学校 2 校があります。平原地区は大正時代末期以降、海軍の士官用に開発された住宅地です。鹿田地区は昔ながらの地主が多く、戦災の影響を受けたと考えられる東雲地区や曙地区はまちの毛色が違っている等、それぞれにまちの特色があります。
●第四地区の良いところ
平原神社祭礼の奉納行事を畑祭礼委員会や鹿田迫奉賛会が継承しています。第四地区自治会連合会会長の小林さんは「祭りの準備では、若い世代や他地域の方がしめ縄を飾るのを手伝ってくれる等、コミュニケーションの場にもなっています。」とおっしゃっていました。上畑町では夏休みに竹を取ってきて流しそうめんを楽しむ会を、平原町自治会や町内外の青年達が「平原神社夏祭り」を行う等、若い世代も積極的にまちに関わり、地域のふれあいの場づくりに協力し、盛り上げています。
●第四地区まちづくり委員会の特色
副会長の高杉さんは「形式主義では意見を出しにくく感じられ自由な話し合いがしづらいので、良いと思うものを積極的に取り入れながら工夫して取り組む雰囲気を大切に、話し合いの場を活性化していきたいです。」とおっしゃっていました。また、会計の三宅さんは「まちの課題を見定め解決 していくことで地域がより良くなっていくと思います。」とお話しされました。若い世代を含め多くの人を巻き込んで、自由な発想で楽しくまちづくりに取り組める体制づくりを進めています。
●第四地区まちづくり委員会の行事(※一部紹介)
①防災教室
災害時に適切な自助・共助ができるよう、第四地区まちづくり委員会が主催し、地元の民協や女性会等と連携を図ると共に、消防署や呉市危機管理課等の関係機関と協力して防災教室を開催しています。 開催前にワークショップを行い、課題の意見出しを行ったことで参加意識の高まりを感じたそうです。 防災リーダーが各コーナーの説明を担当して活躍し、地域住民が積極的に訓練に参加する等、地域全体で防災に取り組んでいます。
②敬老会
第四地区では目標の一つである「地域でふれあい楽しいまちづくり」のため、第四地区まちづくり委員会と地区社会福祉協議会を中心に、地元の団体と協力して地元ならではの手作りでアットホームな敬老会を開催しています。毎年本通小学校体育館に77 歳以上のお年寄りを招待し、歌や踊り、演奏等のアトラクションで祝いの席を盛り上げ、99 歳以上は名前を貼り出す等、地域全体でご長寿を祝います。 地域行事を通した世代間交流の場にもなっています。
●まちづくりの課題
それぞれがまちづくりに関わる様々な役職を兼務していることが課題です。人口減少や高齢化率の上昇が進んでおり、地域での支え合いや活性化が必要です。自分と異なる意見を持つ人を排除するのではなく、一緒に検討していくという姿勢を大切にしたいと考えています。同じことを同じようにするのではなく、地域のために本当に必要な事業を選択し、地域全体が一丸となって地域の課題解決へ向けて取り組めるよう土台づくりを行っています。
スタッフ 岩崎
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