地域の方々の関心が高いのは、やはり「防災」です。
“いざという時にどう対処すればいいのか”をご紹介できるように、協働センターでもさまざまな防災の取り組みを調べています。 

仁方町まちづくり推進協議会と仁方地区自主防災会が中心に企画をし、6月1日(土)に仁方地区の11自治会が地域の防災力を高めるために防災訓練・避難訓練を行いました。

自治会ごとに指定場所に集合し安全に注意しながら避難経路を確認しつつ、仁方小学校に避難します。
その後、日本赤十字広島県支部指導による身近なものを使った応急処置や手当の方法と、東消防署仁方出張所と仁方分団による、あっぱくんライトを使った心肺蘇生法について、2グループに分かれ交代で訓練しました。

ハンカチとストッキングを使った止血法、風呂敷やズボンを使ってリュックを作る方法、毛布を上着にして暖を取る方法などを学びました。
身近なものが活用できることを知っていればいざという時にその知識が役に立ち、日頃から用意していれば心強いアイテムにもなります。

あっぱくんライトを使った心肺蘇生法では、意識がない呼吸がない要救助者に対し、救急車が到着する8分〜9分間心臓マッサージをすることで命を繋ぐ可能性が高まること、垂直に体重をかけて押すことがポイントで、世界に一つだけの花や川の流れのようになどの曲に合わせて行うと良いとアドバイスされていました。

訓練の後は呉市危機管理課が防災講話「自分の命を守るための防災知識」を行い、「災害は忘れた頃にやってくるという時代ではなく、災害は起こるという意識を持っておきましょう」と、参加者に話し、自分の住んでいる場所が警戒区域に当たるかハザードマップでの確認を呼び掛けました。

初の試みとして仁方女性会や呉市赤十字奉仕団の皆さんによる、災害時を想定した炊き出しが行われ、参加者に振舞われました。

仁方町まちづくり推進協議会会長は、「隣近所の要介護者を助けられる、地域の連携が取れる、仁方町になるためにこういった訓練は必要です」と、訓練を通し防災意識を高め、地域での連携が取れるようになることが目的とおっしゃっていました。

スタッフ 岩崎